マガジンのカバー画像

F通信note版

140
川崎フロンターレ公式アプリ「モバイルフロンターレ」内の「F通信」よりピックアップした記事や映像をお届けします。
運営しているクリエイター

#Jリーグ

【F通信】丸山祐市「とにかく勝ちたい」

前節の鹿島戦。立ち上がりから相手の圧力に押される時間もあったが、守備陣が体を張って耐える。続いていた開始早々の失点を許さないために──。その思いが結実し、ビルドアップから先制点を奪取。このまま追加点をとってゲームを優位に進めていきたい。誰もがそう思って入った後半は瞬く間に2失点を浴びて敗戦を喫した。 ただ、試合中は下を向きそうになるような展開でも選手たちは前を向いていた。決して簡単なことではない。それでも、そうさせた要因の1つとして丸山祐市の声が大きかった。仲間を鼓舞し続け

【F通信】由井航太「幸せな毎日です」

「めちゃくちゃ楽しいです。徐々に自分の特徴や少しずつやれるなという感覚も出てきているので楽しいし、幸せな毎日です」 そうやって屈託ない笑顔で話したのは由井航太は今シーズンからトップチーム昇格を果たしたアカデミー育ち。U-18時代は中盤とCBでプレーし、対人の強さや激しくガツガツいく守備を最大の武器に存在感を発揮していた。その長所はプロの舞台でもブレることなく体現している。 「ボールを取り切ることを大事にしているし、ボールを取り切れなければ意味がないと思っているので、ボール

【F通信】山田新のエネルギー

前節の京都戦で今季初スタメンのピッチに立った山田新は満ち溢れるエネルギーを前面に押し出した。体を張ったポストプレーやスピードとパワーを生かしてグングンと前にボールを運ぶ推進力。間違いなく相手ディフェンダーにとって大きな脅威になっていた。 今年も沖縄キャンプから常に自分が得点を取るために、チームが勝つために何をすべきかを考えてサッカーと向き合ってきた。次第に自分のプレーに自信をもてるようにもなり、臆することなくパワフルなプレーで存在感を放っていた。 「最近は自信をもってやれ

【F通信】三浦颯太 勇猛果敢

金髪から黒髪になった三浦颯太。 「男は黙って黒だなと(笑)」 いつも、そうやって練習後のミックスゾーンで笑いを誘ってくれる。とても気さくで、いつも明るくて物腰も柔らかい。そんな性格ではあるが、ピッチに立てば強気でメラメラしていて、左サイドバックの位置から前へ前へと勇猛果敢に走る。今年から新加入にも関わらず早くチームに馴染んでサッカースタイルにもフィットし、今やフロンターレの大きな武器と言っても過言ではないだろう。 「チャンスがあれば長い距離でも追い越していきたい。もちろ

【F通信】This is Erison!

出場した公式戦3試合で3ゴールを挙げているエリソン。本人も「来日してそこまで日が経っていないが、何年もフロンターレでプレーしているような感覚がある」と話すように早くもフロンターレにフィットしており、スタジアムや画面越しにパワフルでド迫力な彼のプレーを見れば、すぐにエリソンの虜になるはず。 特筆したいのはパワフルさ。体を張ったポストプレーと卓越した技術と得点感覚に加えて前節の湘南戦のゴールシーンのように前線から圧巻のプレッシングで相手の脅威となる。そのうえでゴールを奪った瞬間

【F通信】脇坂泰斗 悔しさをぶつける

ACLはラウンド16で敗退。悔しい結果で終わってしまっただけに喪失感も大きい。だが、脇坂泰斗が「自分たちが本気で目指していたタイトルを一つ逃してしまったので、すごく悔しい。でも、その思いを残りのシーズンやタイトルにぶつけていかないと意味がない」と前を向くように切り替えなければならない。この経験を糧に、もっとフロンターレが強くなるために。 「すぐリーグ戦も始まるので、敗戦を引っ張ってズルズルいくと1年間を棒に振ってしまう。そのために反省するべきところは反省をしてよかったところ

【F通信】脇坂泰斗 突き抜ける

卓越したボールコントロールと創造性のある一つひとつのプレーで数々のチャンスをクリエイトする脇坂泰斗。昨季はリーグ戦9ゴール6アシストという成績を収めてJリーグベストイレブンにも輝いた。 今季も沖縄キャンプから圧倒的な技術や質の高いプレーを披露し、新キャプテンにも就任。「上手い選手が体を張って戦っている姿を見せることで、チームにエネルギーを与えてくれる。ヤス(脇坂)が成長するためにも必要なことだし、上手いだけではない選手にどんどんなっていってほしい」と鬼木監督も期待を寄せるよ

【F通信】遠野大弥 強い意志と覚悟

「オフも休んでリフレッシュしたあとは、体がウズウズしてずっとトレーニングしていました。やんちゃだと思われがちだけど、こう見えて僕は真面目なんですよ(笑)」 そうやって、いつも明るくてチームを盛り上げている遠野大弥が笑った。鋭い動き出しや、クイックネスに相手を切り裂くドリブル。さらに最大の武器である足を振り抜くシュートなどで存在感を示しているのは、自主トレの成果とも言えるだろう。そんな意識高く取り組んできた背景には強い思いがある。 「結果にこだわり続ける、自分の特徴を出し続

【F通信】自分の体と向き合う姿勢

1月20日の新体制発表会見を終え、一度川崎に戻っていた新加入選手たちも早速グラウンドで汗を流したキャンプ6日目。この日も笑顔ありの集中したトレーニングが行われた。着実にチームの土台は積み上がっており、チーム全体の目や頭を揃えながら、選手それぞれの個性を発揮できる準備が進められている。 ここまでハードな練習が続き、新加入選手たちの移動などそろそろ疲労も見えてくるころ。それでも全体練習が終われば、ほとんどの選手が自主的にボールを蹴り続ける。さらに毎日、グラウンドからホテルまでを

【F通信】山本悠樹「サッカーが上手くなりたい」

「サッカーが上手くなりたいんですよ」 そう言って眩しいほどの笑顔を見せ、沖縄キャンプ中のトレーニングも楽しそうにボールを蹴っているのが山本悠樹。「同年代の選手が多いので、馴染みやすかったのかなと(笑)」と白い歯を見せたように、うまくチームのなかに溶け込んでいる様子だ。 プロ5年目にフロンターレに新加入した山本はパスセンスやテクニックで中盤を支配し、戦術理解度に優れる司令塔。その特徴を練習のなかで積極的に出そうと頭を整理させながら取り組んでいる。 「ポゼッションの練習でグ

【F通信】歓迎セレモニーとワクワク感

1月17日(水)、沖縄キャンプを実施している赤間総合運動公園サッカー場にて歓迎セレモニーが行われた。 地元の方々の明るさもあり、あたたかい雰囲気に包まれたセレモニーは選手・スタッフも自然と笑顔になっていった。「色んな形でサポートしてもらっています。だからこそ期待に応えていきたいです」と鬼木監督が話すように、感謝の気持ちを込めて約2週間の練習に取り組んでいく。 迎えたキャンプ2日目。グラウンドでは心肺機能を高めながらチームの根っことなるコンセプトを落とし込む作業が行われてい

【F通信】フロンターレVer.2024 始動

1月12日。練習前のミーティングでは鬼木達監督が「タイトルを獲るためには強度や技術をもう一段上げていかないといけない」と力強く話して、2024年のフロンターレが始動した。初日から2部練習を実施し、午前・午後ともにフィジカルやボールを使ったトレーニングで汗を流した。 今年は多くの新加入選手が加わったが、誰一人として浮いている選手はいない。それぞれが積極的にボールや口で言葉を交わして笑顔が多く見られた。フロンターレは新しい選手を受け入れる暖かい雰囲気がある。G大阪から加入した山

【F通信】橘田健人 ”絶対に”

リーグ戦を終えてフロンターレは8位フィニッシュ。振り返れば、なかなか勝点を積むことができない時期もあり、もがき続けたシーズンでもあった。 そんな成績に対し、今シーズンからキャプテンに就任した橘田健人は責任を感じ「色んな悩みもあった」。それが少し後ろ向きなプレーが多くなったことにもつながり、ときには試合に出られない日々も過ごした。 「何をしているんだろう…」 唇を噛み、悔しさで溢れる毎日だった。それでも家族や、鬼木達監督の言葉に支えられ、トレーニングから必死に取り組んで掴

【F通信】脇坂泰斗 “光輝燦然”

今シーズンも最終盤戦に突入。この1年間、Jリーグで燦然と輝くパフォーマンスを披露した選手の一人が脇坂泰斗だ。 靭やかな身のこなしで相手のマークを振り切るボールテクニックに加えて、受け手の歩幅やスピードに合わせたスルーパス。それらの技術から幾度なくチャンスが創出していく。相手チームは背番号14をどう抑えるかをポイントにして向かってきていたが、これを毎回上回るクオリティーの高さは圧巻で、自らも9ゴールを挙げてキャリアハイの数字に到達。そんな今があるのは、自分に矢印を向け続けてサ