【F通信】鬼木達監督 感謝
今シーズン限りで鬼木達監督の退任が発表されたあと、初めての練習公開日となった10月27日(日)は約600人のサポーターが集まった。クラブハウスからグラウンドに鬼木監督が降りてきた際には大きな拍手が起こり、練習後のファンサービスでは1時間をかけて1人ひとりのサポーターに対して言葉を交わしていった。
そのなかで多くかけられたのは「ありがとうございます」という言葉。フロンターレの選手として現役を引退し、2007年からアカデミーコーチ、2010年からトップチームコーチ、2017年からは監督としてチームを率いてクラブ初を含む7つのタイトルを獲得。四半世紀クラブとともに歩んだ道のりはサポーターにとってかけがえのない時間となった。だからこそ、様々な思いを込めて感謝の言葉をかけたのだろう。ただ、鬼木監督は優しい笑みを浮かべて言った。
「うれしいですね。でもサポーターの皆さんに『ありがとうございます』と言われましたけど、こっちが『応援してくれてありがとう』と言いたいです。サポーターの方には感謝しかないですし、今日もこれだけ多くの方が来てくれてありがたいです」
それはつねにサポーターと一体となって戦い続けた鬼木監督だからこその言葉だった。
次節の鹿島戦を含めて一緒に戦えるのは8試合。どんなことがあっても自分に矢印を向け、選手が成長するために大切なことを伝え、目の前の試合に対して全力で勝利を求め続ける。そんな鬼木監督とともに1試合でも多く歓喜の瞬間を共有したい。
(高澤真輝)