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F通信note版

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川崎フロンターレ公式アプリ「モバイルフロンターレ」内の「F通信」よりピックアップした記事や映像をお届けします。
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記事一覧

【F通信】佐々木旭 成長

いまフロンターレで輝きを放っている男が佐々木旭。主戦場はSBだが、ここ2試合はCBで力強いパフォーマンスを披露。ボールを奪い切る守備力と体を張って弾き返す空中戦に加えて、ビルドアップでも攻撃的な姿勢を貫いてチームにエネルギーを与えている存在だ。 その好調の裏にあるのは試合に向けての準備のこだわり。例年と同様に全体練習から集中して取り組んだあと、今年は遅くまでクラブハウスに残ってパーソナルトレーニングや交代浴でコンディションを整えるなど1日1日、自分の体と向き合ってきた。その

【F通信】三浦颯太の心強い復帰

ついに左サイドの切り込み隊長・三浦颯太が帰ってきた。 「やっぱりサッカーは疲れるものですね(笑)。先週もほとんどの練習メニューに入っていたので、感覚は戻りつつあるかなと思っています」 シーズン序盤はガンガン仕掛けるドリブルでチームに勢いをもたらしていっただけに、J1第6節の横浜FM戦での負傷離脱は痛手だった。あれから約3ヶ月が経って全体合流をした三浦は全てのメニューをこなし、練習後にはボールフィーリングを確かめるようにタッチライン際を意識したパス&コントロールに取り組んだ

【F通信】山内日向汰「チームに勢いを」

「僕がチームに勢いをもたらしていかないといけない存在だと思っています。自分が”なんとかしてやるんだぞ”という気持ちを前面に出して、自分が先頭に立って走っていきたいです」(山内日向汰) その思いは前節の磐田戦も伝わってきた。何度も仕掛けたドリブルが2点目にもつながるなど、チームにリズムをもたらしていった。なによりも攻守でアグレッシブに走り回る姿は頼もしく、逞しかった。 振り返ると自分らしさを出せず不完全燃焼で終わってしまった試合や前半で交代する悔しい経験もした。それでも前を

【F通信】大南拓磨 魂を込める

ここ数試合は勝ち切れない時期を過ごしているが目の前の相手に勝つことだけを考えてトレーニングして試合に挑むことでチームと選手は少しずつ成長を遂げている。「とにかく目の前の相手に勝つことだけを考えている」と話していた大南拓磨も最終ラインで体を張った守備と磨きをかけている空中戦で跳ね返し、真骨頂であるスピードを生かしたカバーリングや迫力のある攻め上がりでチームを支えてきた。ただ結果から目を反らしてはいけない。 「現状を受け止めなければいけない。でもフロンターレには力の選手がいるか

【F通信】瀬古樹 “熱いパッション”

身振り手振りでチームを鼓舞して、常に戦い続ける。瀬古樹はシーズンが開幕してから戦う姿勢を剥き出しにプレーしてきた。前節の新潟戦でも「攻撃で横パスをしていては点を取れない。だから前に差すことを意識でやっていた」と話すように強気でアグレッシブで攻撃へ出る自分らしさを体現。そんな1つひとつの動きから感じる熱いパッションと的確な状況判断からチャンスメイクする姿は観ている者を惹きつける力がある。だから攻守で背番号16から目が離せなくなる瞬間が必ず訪れるのだろう。 フロンターレに加わっ

【F通信】マルシーニョ「陽気さと情熱」

麻生グラウンドで、いつも誰かの声が響く。 「マルちゃん!」 ブラジル人選手と歌を口ずさんで楽しそうにして、いつも明るくて愛嬌のある笑顔を見せるマルシーニョはチーム内でも愛されている存在だ。 ただ、試合や対人の練習になると一気にスイッチがONに切り替わって戦闘モードに。集中して練習に臨み、自主練では自分の足りないものにフォーカスして取り組む。これを毎日のように繰り返して試合に向けての準備に全力を注いでいる。 「僕はクラブハウスに来たら、その日にやるべきこと仕事に対して集

【F通信】宮城天 攻撃の幅

今シーズン、期限付き移籍先の山形から復帰した宮城天。昨年の怪我の影響でリハビリスタートとなっていたが「怪我をする前の自分に戻れてきている感覚がある」と話すように徐々にコンディションを上げ、先週末に行われた練習試合でもフル出場を果たして1ゴール1アシストの活躍を見せた。 ウイングで仕掛けながらも1つ中央のレーンに入ってボールに関わりながらゴールを狙う──。ドリブラーの印象も強いが、様々な形からゴールに関わるプレーを見せられているのは一歩ずつレベルアップしている証拠である。

【F通信】ソンリョン「フロンターレのプライド」

前節の柏戦、7試合ぶりのスタメン出場でゴールマウスに立ったGKチョン ソンリョンはまさに守護神だった。 何度も浴びるシュートをセービングで跳ね返し、マテウス サヴィオのミドルシュートがGKに到達する直前にコースが変わったボールを右足1本で止めた場面は圧巻だった。ただ結果は1-1の引き分け。もちろん悔しさもあるが、背番号1が見せた鬼気迫るプレーの数々から、以前に話していた言葉を思い出す。 「グラウンドで命を取られるぐらいの覚悟をもって、自分たちは崖っぷちなんだ、窮地なんだと

【F通信】ゴミスの姿勢

“プロフェッショナル”。それがゴミスを表す言葉である。フロンターレに加入してから、なかなかゴールが生まれない日々がストライカーにとって歯がゆい時間だった。それでも1人ひとりに「頑張れよ」と声をかけて、少しでもチームの力になれるように悔しい気持ちも力に変えながらサッカーと向き合ってきた。そんな姿を見続けてきたからこそ、前々節・札幌戦のハットトリックは胸が熱くなった方も多いだろう。 「ゴールが生まれるまでに時間が必要だったし、辛抱強さが必要だった。ゴールが決められない間、苦しい

【F通信】大南拓磨「サポーターのためにも勝ちたい」

前節の鳥栖戦は悔しい敗戦だった。センターバックとサイドバックで奮闘した大南拓磨も「立て続けに失点してしまった。時間帯によって割り切るところは割り切って、締めるところは締めると全員が理解をしてやっていかなければいけない」と唇を噛み締めていた。それでも試合後も声援を送り続けてくれたサポーターがいる。 「サポーターのためにも勝ちたい」 改めて、その思いを強くさせた。その期待や声援に応えるために、大南は切り替えて麻生グラウンドで真摯にサッカーと向き合っている。その取り組みが必ず結

【F通信】頼もしい高井が帰ってきた

U-23日本代表が臨んだパリ五輪最終予選。どの試合も緊張感があり、試合を観ていてもエキサイティングなゲームばかりだった。そのなかでチームは団結してパリ五輪本大会出場権を獲得し、4大会ぶり2度目の優勝を手にして大会を終えた。 フロンターレから選出された高井幸大もディフェンスラインの中心選手として活躍。屈強なFWに対しても冷静な対応を見せ、ビルドアップから攻撃の起点になるなど燦然とした輝きを放った。今大会のハイライトとも言えるシーンはウズベキスタンとの決勝戦。後半アディショナル

【F通信】橘田の野心と覚悟

昨季の全日程が終わったあと、橘田健人が力強い眼差で口にした言葉がある。 「来年もタイトルを獲るのは絶対の目標。今年はJリーグタイトルを獲れなかったので、奪還してすべてのタイトルを取りたい。個人タイトルもとることができなかったので、今年は本気で目指していきたいです」 個人タイトルとは“ベストイレブン”。その野心と覚悟を胸に今シーズンに臨んだ。そのために自分はどうしたらいいのか、どうチームの勝利に貢献できるのか。その思いをプレーに表現できるようにサッカーと向き合い続けている。

【F通信】気焔万丈

フロンターレデビューを飾った富士フイルムスーパーカップで決勝点を挙げたファンウェルメスケルケン際。あれから、なかなか出場機会が巡ってこない時間もあったが自分に矢印を向けてトレーニングに打ち込んでいる姿が麻生グラウンドにはあった。 「毎試合、必ず試合に出られることを約束されている選手はいないと思います。だから試合に出られないときに、自分に矢印を向けてトレーニングできるかが大事。僕はなりたい自分に到達するために逆算をして毎日取り組んでいるし、今すべきことをやっていくマインドでサ

【F通信】大島僚太 一歩一歩

先週から全体合流をしている大島僚太が楽しそうだ。ボールを止めて蹴ってマークを剥がしたり、狙いすましたシュートでゴールネットを揺らしたり、チームメイトとプレーを擦り合わせる作業や取材中の表情を見ても充実していることが伺える。練習試合にも短い時間ながらも実践に復帰し、一歩ずつ少しずつ完全復活への道を進んでいる。 「練習試合では、久しぶりに試合の雰囲気を感じられて懐かしい感じがした。個人として10分から25分ぐらいピッチに立てたの収穫だし、1つの自信にもなった。もう少し選手たちと