マガジンのカバー画像

F通信note版

152
川崎フロンターレ公式アプリ「モバイルフロンターレ」内の「F通信」よりピックアップした記事や映像をお届けします。
運営しているクリエイター

記事一覧

【F通信】マルシーニョ「陽気さと情熱」

麻生グラウンドで、いつも誰かの声が響く。 「マルちゃん!」 ブラジル人選手と歌を口ずさんで楽しそうにして、いつも明るくて愛嬌のある笑顔を見せるマルシーニョはチーム内でも愛されている存在だ。 ただ、試合や対人の練習になると一気にスイッチがONに切り替わって戦闘モードに。集中して練習に臨み、自主練では自分の足りないものにフォーカスして取り組む。これを毎日のように繰り返して試合に向けての準備に全力を注いでいる。 「僕はクラブハウスに来たら、その日にやるべきこと仕事に対して集

【F通信】宮城天 攻撃の幅

今シーズン、期限付き移籍先の山形から復帰した宮城天。昨年の怪我の影響でリハビリスタートとなっていたが「怪我をする前の自分に戻れてきている感覚がある」と話すように徐々にコンディションを上げ、先週末に行われた練習試合でもフル出場を果たして1ゴール1アシストの活躍を見せた。 ウイングで仕掛けながらも1つ中央のレーンに入ってボールに関わりながらゴールを狙う──。ドリブラーの印象も強いが、様々な形からゴールに関わるプレーを見せられているのは一歩ずつレベルアップしている証拠である。

【F通信】ソンリョン「フロンターレのプライド」

前節の柏戦、7試合ぶりのスタメン出場でゴールマウスに立ったGKチョン ソンリョンはまさに守護神だった。 何度も浴びるシュートをセービングで跳ね返し、マテウス サヴィオのミドルシュートがGKに到達する直前にコースが変わったボールを右足1本で止めた場面は圧巻だった。ただ結果は1-1の引き分け。もちろん悔しさもあるが、背番号1が見せた鬼気迫るプレーの数々から、以前に話していた言葉を思い出す。 「グラウンドで命を取られるぐらいの覚悟をもって、自分たちは崖っぷちなんだ、窮地なんだと

【F通信】ゴミスの姿勢

“プロフェッショナル”。それがゴミスを表す言葉である。フロンターレに加入してから、なかなかゴールが生まれない日々がストライカーにとって歯がゆい時間だった。それでも1人ひとりに「頑張れよ」と声をかけて、少しでもチームの力になれるように悔しい気持ちも力に変えながらサッカーと向き合ってきた。そんな姿を見続けてきたからこそ、前々節・札幌戦のハットトリックは胸が熱くなった方も多いだろう。 「ゴールが生まれるまでに時間が必要だったし、辛抱強さが必要だった。ゴールが決められない間、苦しい

【F通信】大南拓磨「サポーターのためにも勝ちたい」

前節の鳥栖戦は悔しい敗戦だった。センターバックとサイドバックで奮闘した大南拓磨も「立て続けに失点してしまった。時間帯によって割り切るところは割り切って、締めるところは締めると全員が理解をしてやっていかなければいけない」と唇を噛み締めていた。それでも試合後も声援を送り続けてくれたサポーターがいる。 「サポーターのためにも勝ちたい」 改めて、その思いを強くさせた。その期待や声援に応えるために、大南は切り替えて麻生グラウンドで真摯にサッカーと向き合っている。その取り組みが必ず結

【F通信】頼もしい高井が帰ってきた

U-23日本代表が臨んだパリ五輪最終予選。どの試合も緊張感があり、試合を観ていてもエキサイティングなゲームばかりだった。そのなかでチームは団結してパリ五輪本大会出場権を獲得し、4大会ぶり2度目の優勝を手にして大会を終えた。 フロンターレから選出された高井幸大もディフェンスラインの中心選手として活躍。屈強なFWに対しても冷静な対応を見せ、ビルドアップから攻撃の起点になるなど燦然とした輝きを放った。今大会のハイライトとも言えるシーンはウズベキスタンとの決勝戦。後半アディショナル

【F通信】橘田の野心と覚悟

昨季の全日程が終わったあと、橘田健人が力強い眼差で口にした言葉がある。 「来年もタイトルを獲るのは絶対の目標。今年はJリーグタイトルを獲れなかったので、奪還してすべてのタイトルを取りたい。個人タイトルもとることができなかったので、今年は本気で目指していきたいです」 個人タイトルとは“ベストイレブン”。その野心と覚悟を胸に今シーズンに臨んだ。そのために自分はどうしたらいいのか、どうチームの勝利に貢献できるのか。その思いをプレーに表現できるようにサッカーと向き合い続けている。

【F通信】気焔万丈

フロンターレデビューを飾った富士フイルムスーパーカップで決勝点を挙げたファンウェルメスケルケン際。あれから、なかなか出場機会が巡ってこない時間もあったが自分に矢印を向けてトレーニングに打ち込んでいる姿が麻生グラウンドにはあった。 「毎試合、必ず試合に出られることを約束されている選手はいないと思います。だから試合に出られないときに、自分に矢印を向けてトレーニングできるかが大事。僕はなりたい自分に到達するために逆算をして毎日取り組んでいるし、今すべきことをやっていくマインドでサ

【F通信】大島僚太 一歩一歩

先週から全体合流をしている大島僚太が楽しそうだ。ボールを止めて蹴ってマークを剥がしたり、狙いすましたシュートでゴールネットを揺らしたり、チームメイトとプレーを擦り合わせる作業や取材中の表情を見ても充実していることが伺える。練習試合にも短い時間ながらも実践に復帰し、一歩ずつ少しずつ完全復活への道を進んでいる。 「練習試合では、久しぶりに試合の雰囲気を感じられて懐かしい感じがした。個人として10分から25分ぐらいピッチに立てたの収穫だし、1つの自信にもなった。もう少し選手たちと

【F通信】小林悠 信じる

なかなか勝ち切れず悔しい試合が続いている。それでも、自分たちを信じてやり続けなければ今より強くなれない。このときをチーム全員で乗り越えていかなければいけない。数々の経験をしてきた小林悠が強い言葉を口にするように。 「結果が出ていないからと言ってブレてしまえば良くない。やり続けることの大切さは身を持って経験してきています。もちろん結果が出ないと何かを変えないといけない思いもある。でも、根っこの部分であるチームとしてどういうサッカーをしたいかがブレちゃいけない。自分たちが信じれ

【F通信】山内日向汰 夢の先

「僕はサッカーが好きです。少しでも上手くなりたい」 そう言って目をギラギラさせた山内日向汰は万里一空の精神をもった選手である。キャンプでは強度の高い全体練習を終えたあとも、ボールを蹴り続けてホテルまでの道のりも心肺機能向上のために走り込んで筋トレ。もちろん麻生グラウンドでは負荷は変わってくるが、同様にストイックな姿勢でトレーニングを続けてきた。自分はどうした試合に出られるのか、どうしたらフロンターレで活躍できるのか。常に高い質を求めてきたことで待っていたのが、ずっと夢見てい

【F通信】佐々木旭 プロデビューの地

2022年2月23日。J1リーグ第9節、日産スタジアムで行われた横浜FM戦で佐々木はプロデビュー。その3日後の鹿島戦でプロ初ゴールを決めるなどルーキーながら1年間を通してチームに貢献し続けたが、目標に掲げていたリーグ3連覇には届かなかった。そのとき佐々木は唇を噛み締め、悔しさを口にした。 「2020年、2021年。ここ2年は勝つのが当たり前のチームで実際に自分が試合に出て勝てなくなって自分の責任なんじゃないかって思うところがすごくあった。カオルさん(三笘薫)やレオくん(旗手

【F通信】丸山祐市「とにかく勝ちたい」

前節の鹿島戦。立ち上がりから相手の圧力に押される時間もあったが、守備陣が体を張って耐える。続いていた開始早々の失点を許さないために──。その思いが結実し、ビルドアップから先制点を奪取。このまま追加点をとってゲームを優位に進めていきたい。誰もがそう思って入った後半は瞬く間に2失点を浴びて敗戦を喫した。 ただ、試合中は下を向きそうになるような展開でも選手たちは前を向いていた。決して簡単なことではない。それでも、そうさせた要因の1つとして丸山祐市の声が大きかった。仲間を鼓舞し続け

【F通信】由井航太「幸せな毎日です」

「めちゃくちゃ楽しいです。徐々に自分の特徴や少しずつやれるなという感覚も出てきているので楽しいし、幸せな毎日です」 そうやって屈託ない笑顔で話したのは由井航太は今シーズンからトップチーム昇格を果たしたアカデミー育ち。U-18時代は中盤とCBでプレーし、対人の強さや激しくガツガツいく守備を最大の武器に存在感を発揮していた。その長所はプロの舞台でもブレることなく体現している。 「ボールを取り切ることを大事にしているし、ボールを取り切れなければ意味がないと思っているので、ボール