【F通信】車屋紳太郎「アグレッシブに」
今シーズンは怪我の影響でコンディションが上がらずチームも勝点を積み上げられない状況が続いた。そんななかで自分が関わってフロンターレの助けになれなかったのは歯がゆい時間だった。それでも歯を食いしばって毎日リハビリ・トレーニングに取り組んだ。天皇杯敗退が決まった試合後「ここから逃げるのは簡単だし、苦しい状況を作ったのは自分たちなので立ち向かっていきたい。自分の年齢も上になってきているので、自分がチームを引っ張ってやっていきたい」と胸のなかにある覚悟を言葉にしたように悔しさをエネルギーに変えて一歩ずつ前へ進んできた。
そして先週に全体合流を果たすと軽快な動きを披露。「膝に痛みがなくプレーできているので幸せです。この久しぶりの感情を感じています」と笑みを浮かべていた。うまくいけば悪天候で前半のみで中止となった金曜日に再開試合が行われるJ1第28節浦和戦にも間に合いそうだ。
この試合は前半に1失点を喫しているため0-1から後半開始となる45分間決戦。
「全員がボールに関わって運んでいこうとやっているし、僕が入ることによってのメリットを出していきたい。45分しかない試合は過去にやったことがないが勝つためには2点を取らないといけない。そのために守備も45分しか時間がないので体力温存する必要もない。すべてアグレッシブにやっていきたい。個人としても状態が上がってきているので、残り45分で勝利に貢献したい」(車屋)
リーグ戦の一桁順位フィニッシュするには落としたくないゲーム。車屋を中心とした最終ラインから強気な姿勢を貫いて勝点3を手にしてほしい。
(高澤真輝)