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F通信note版

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川崎フロンターレ公式アプリ「モバイルフロンターレ」内の「F通信」よりピックアップした記事や映像をお届けします。
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2024年4月の記事一覧

【F通信】橘田の野心と覚悟

昨季の全日程が終わったあと、橘田健人が力強い眼差で口にした言葉がある。 「来年もタイトルを獲るのは絶対の目標。今年はJリーグタイトルを獲れなかったので、奪還してすべてのタイトルを取りたい。個人タイトルもとることができなかったので、今年は本気で目指していきたいです」 個人タイトルとは“ベストイレブン”。その野心と覚悟を胸に今シーズンに臨んだ。そのために自分はどうしたらいいのか、どうチームの勝利に貢献できるのか。その思いをプレーに表現できるようにサッカーと向き合い続けている。

【F通信】気焔万丈

フロンターレデビューを飾った富士フイルムスーパーカップで決勝点を挙げたファンウェルメスケルケン際。あれから、なかなか出場機会が巡ってこない時間もあったが自分に矢印を向けてトレーニングに打ち込んでいる姿が麻生グラウンドにはあった。 「毎試合、必ず試合に出られることを約束されている選手はいないと思います。だから試合に出られないときに、自分に矢印を向けてトレーニングできるかが大事。僕はなりたい自分に到達するために逆算をして毎日取り組んでいるし、今すべきことをやっていくマインドでサ

【F通信】大島僚太 一歩一歩

先週から全体合流をしている大島僚太が楽しそうだ。ボールを止めて蹴ってマークを剥がしたり、狙いすましたシュートでゴールネットを揺らしたり、チームメイトとプレーを擦り合わせる作業や取材中の表情を見ても充実していることが伺える。練習試合にも短い時間ながらも実践に復帰し、一歩ずつ少しずつ完全復活への道を進んでいる。 「練習試合では、久しぶりに試合の雰囲気を感じられて懐かしい感じがした。個人として10分から25分ぐらいピッチに立てたの収穫だし、1つの自信にもなった。もう少し選手たちと

【F通信】小林悠 信じる

なかなか勝ち切れず悔しい試合が続いている。それでも、自分たちを信じてやり続けなければ今より強くなれない。このときをチーム全員で乗り越えていかなければいけない。数々の経験をしてきた小林悠が強い言葉を口にするように。 「結果が出ていないからと言ってブレてしまえば良くない。やり続けることの大切さは身を持って経験してきています。もちろん結果が出ないと何かを変えないといけない思いもある。でも、根っこの部分であるチームとしてどういうサッカーをしたいかがブレちゃいけない。自分たちが信じれ

【F通信】山内日向汰 夢の先

「僕はサッカーが好きです。少しでも上手くなりたい」 そう言って目をギラギラさせた山内日向汰は万里一空の精神をもった選手である。キャンプでは強度の高い全体練習を終えたあとも、ボールを蹴り続けてホテルまでの道のりも心肺機能向上のために走り込んで筋トレ。もちろん麻生グラウンドでは負荷は変わってくるが、同様にストイックな姿勢でトレーニングを続けてきた。自分はどうした試合に出られるのか、どうしたらフロンターレで活躍できるのか。常に高い質を求めてきたことで待っていたのが、ずっと夢見てい

【F通信】佐々木旭 プロデビューの地

2022年2月23日。J1リーグ第9節、日産スタジアムで行われた横浜FM戦で佐々木はプロデビュー。その3日後の鹿島戦でプロ初ゴールを決めるなどルーキーながら1年間を通してチームに貢献し続けたが、目標に掲げていたリーグ3連覇には届かなかった。そのとき佐々木は唇を噛み締め、悔しさを口にした。 「2020年、2021年。ここ2年は勝つのが当たり前のチームで実際に自分が試合に出て勝てなくなって自分の責任なんじゃないかって思うところがすごくあった。カオルさん(三笘薫)やレオくん(旗手