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【F通信】佐々木旭 プロデビューの地

2022年2月23日。J1リーグ第9節、日産スタジアムで行われた横浜FM戦で佐々木はプロデビュー。その3日後の鹿島戦でプロ初ゴールを決めるなどルーキーながら1年間を通してチームに貢献し続けたが、目標に掲げていたリーグ3連覇には届かなかった。そのとき佐々木は唇を噛み締め、悔しさを口にした。

「2020年、2021年。ここ2年は勝つのが当たり前のチームで実際に自分が試合に出て勝てなくなって自分の責任なんじゃないかって思うところがすごくあった。カオルさん(三笘薫)やレオくん(旗手怜央)、アオさん()が抜けたあとに自分たちが入って勝てなくなったのは自分たちの実力が足りないなとも感じさせられた。優勝もできなかったし、すごく悔しい」

あれから佐々木はどうしたら上手くなれるのか、どうしたら強くなれるのか。自問自答を繰り返して、様々なプレッシャーとも向き合いながら成長の一途をたどってきた。プロ3年目を迎えた今シーズンはリーグ開幕スタメンを飾るなど右サイドバックで奮闘。前節のFC東京戦も途中出場から気迫のこもったプレーでチームの勝利に貢献した。

この1年でよりレベルアップもしていくことだろう。その道半ばで上手くいくときや、上手くいかないときもあるかもしれない。それでも壁を乗り越えて今よりも逞しくなってほしい。佐々木が大きくなったぶんだけフロンターレは強くなるはずだから。

そして連勝をかけて次節はデビューの地、日産スタジアムで横浜FM戦に臨む。「個人的にはいいイメージもあるし、やりにくさもない。試合に出たらやれる自信があるし、デビュー戦の相手でもあるので楽しく頑張りたい」と佐々木。優勝争いに食い込んでいくためにも、この連戦は1つのポイントになる。強気なプレーで勢いをもたらしてほしい。

(高澤真輝)

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