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F通信note版

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川崎フロンターレ公式アプリ「モバイルフロンターレ」内の「F通信」よりピックアップした記事や映像をお届けします。
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2023年8月の記事一覧

【F通信】登里享平「全員が同じ方向を向いて戦うことができた」

気温と湿度が高く、立っているだけでも汗が吹き出てくる。とにかく天皇杯準々決勝の新潟戦はタフな戦いだった。そのなかでプレーをするのだから体力の消耗はいつも以上に激しかっただろう。ただ、サッカーは個人競技ではなくチームスポーツ。声をかけ合いながら誰かが倒れそうになったとしても、助け合って励まし合って全力で走る。そして感情を共有することで一体感が生まれ、強さへとつながっていくものだ。 これは逆境になればなるほど重要なこと。新潟戦も先制点を許したあとに、延長戦で逆転に成功するもラス

【F通信】山田新 成長する男

FWが背後に走って相手陣形に奥行きをもたらしタメを作る。それによって中盤などの選手たちが活用できるスペースができていく。その作業は何度のスプリントする持久力や相手DFに負けないフィジカルでボールキープするパワフルさが求められるが、これを体現しているのが2試合連続でスタメン出場をしている山田新である。 前節の広島戦でも、そんな体を張ったプレーがチームの助けとなっていた。だが、結果は2-3の敗戦。試合後、山田は唇を噛み締めながら口にした。 「個人的には少しずつ特徴を出すことが

【F通信】瀬川祐輔『結果と自信』

全力スプリント──。何度も何度もサイドを上下動して守備でも攻撃でも歯を食いしばって献身的に走り続ける。そんなプレーの数々でチームを活性化させているのが瀬川祐輔である。 加入1年目となる今シーズンは途中出場で流れを変える役割を任されることが多く、スタメンで出られない現実に悔しさもあった。それでも、瀬川は一つひとつのプレーにこだわって前向きにトレーニングし、出場時間442分という時間のなかで5ゴールを決めるなど目に見える結果で自分の存在感を高めてきた。そのなかで徐々に自分のプレ

【F通信】バフェティンビ ゴミス獲得合意! 竹内強化本部長囲み会見

■竹内弘明強化本部長 (質問者は通信社、新聞社や専門誌、フリーランスの記者の方々です) ──バフェティンビ ゴミス選手、獲得の経緯についての説明をお願いします。 この夏のウインドウで川崎フロンターレは昨季までガラタサライでプレーしていたゴミス選手を獲得することになりました。昨日に契約合意となり、これから来日に向けての準備となります。獲得の経緯は春からチームに怪我人が出て、若い選手が伸びてきている状況ではありますが、ACLが始まっていきます。今年からレギュレーションも変わっ

【F通信】田邉秀斗が感じる手応え

怪我で長期離脱していた約4ヶ月。田邉秀斗はサッカーに飢え続けていた。クラブハウス内でリハビリをしている期間では、グラウンドに顔を出して「早くサッカーやりたいなぁ」と呟きながら練習を眺めている時間もあった。あれから地道にリハビリを続け、徐々にボールを蹴れるようになってくると、どんどん表情が晴れやかになっていった。その姿は見ているほうも嬉しい気持ちになったと同時に“本当にサッカーが好きなんだな”と改めて感じた瞬間でもあった。 そして7月下旬に復帰を果たすと、今まで悶々としたもの