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【フロ街Diary】クラブユース 準優勝


クラブ史上初となるクラブユース選手権の決勝戦を戦ったフロンターレU-18。当初のキックオフ時間は18:00でしたが、大雨と雷の影響で開始時間が2時間15分遅れ、さらに会場を使用できる時間が限られているため、40分の1本での勝負となりました。

両者、少ない時間で勝負が決するため立ち上がりからエンジン全開。フロンターレU-18もアグレッシブに攻撃を仕掛け続けました。19分に先制点を許してしまいましたが、24分に関徳晴のロングスローから柴田翔太郎が決めて同点に。さらに29分、右サイドを突破した柴田のクロスを香取武がボレーで合わせて逆転に成功しました。

1点のリードを得てアディショナルタイムへ突入しましたが、40+2分にコーナーキックの流れからスコアを振り出しに戻されると、4分後に直接フリーキックを決められて2-3。その後もなんとか追い付こうとボールを前に運びますが至らず。初優勝を狙った今年のクラブユース選手権は準優勝という結果に終わりました。

悔しい敗戦に涙を流す選手、歯を食いしばって涙を堪える選手。チーム一丸となって予選を勝ち抜いて本大会出場を決め、グループステージや準決勝ではどんな逆境を跳ね返して勝ち進んできました。だからこそ頂点を掴みたかった。でも、ここまで観ている人の心を震わせるような試合を体現してくれたチームを誇らしく思います。

この悔しさをプレミアEASTにぶつけて、今シーズンの最後は笑って終われるように。クラブユース選手権で大きく成長してくれた選手たちならやってくれるはずです。

■長橋康弘監督

──試合を振り返って。
悔しいです。優勝させてあげたかったです。

──40分1本の勝負となりました。どう選手を送り出しましたか?
立ち上がりの入り方とかではなくて、キッキオフと同時に持てる力をすべて出してほしい。サブの選手はいつ試合に入ってもいいように準備をしててくれと伝えました。

──試合が終わった瞬間にどんなことを思いましたか?

選手たちがかわいそうだなと…。相手も同じ条件でやっていますし、振り返ればここの球際で負けていなければ、簡単にコーナーキックにしていなければ、最後のファールも引っかかった引っかかってないとかではなくて球際も含めて改善していかなければいけないと思います。もちろん難しい部分もありますが改善の余地はあると試合が終わってすぐに思いました。

──決勝進出を果たしクラブの歴史を塗り替えました。この経験を今後どうつなげていきたいですか?

選手たちと優勝を目指していたので先輩たちが築き上げた成績を超えられましたが、目指していた優勝には届きませんでした。この悔しさを絶対に忘れないようにしたいです。なにかが足りないから負けたので、私を含めて選手たちと向き合ってリーグ戦とJユースにつなげていきたいと思っています。

──サポーターへメッセージを。

応援ありがとうございます。群馬ラウンドでは平日にも関わらずサポーターの皆さんが来てくれました。本当にサポーターの皆さんのおかげで勝つことができていました。今日もこれだけ多くの方々に足を運んでいただいたので勝利という形で感謝の気持ちを伝えたかったのです。これから内容と結果にこだわりながら、サポーターの皆さんの気持ちに応えていきたいと思っています。引き続きアカデミーの応援をよろしくお願いします。

■2 柴田翔太郎

優勝するために来たので、ただただ悔しい。勝ちたかったです。個人としても調子が良かったので自信を持っていました。でも最後に負けてしまえば悔しい思いしか残らないし、3年生最後の夏でみんなと一緒に日本一になりたかったです。正直、悔しいという言葉しか出てきません。でも僕は結果を残せるサイドバックだと自信を持って言えます。チームを勝たせる存在になりたかったですが3失点したのは自分を含めて後ろの選手の責任なので、目を逸らさずに結果と向き合って成長につなげていきたいです。

──サポーターへメッセージを。

お仕事があった方もいたと思いますが、これだけ多くの方が足を運んでくれて僕たちを後押してくれて感謝しかないです。ウォーミングアップで応援が始まったときにトリハダが立ちました。このサポーターの前で日本一になりたいと思って試合に入りましたが成し遂げられず申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ僕たちにはプレミアがありますし、プレミアでの戦いを信じてほしいです。絶対に優勝してファイナルに進出して次は日本一を獲る気持ちでいるので、これからもついて来てほしいです。

■5 土屋櫂大

グループステージからたくさんのサポーターやアカデミーの選手たちが会場に駆けつけてくれたにも関わらず不甲斐ない試合をしてしまいました。自分たちの甘さが出た試合だったので悔しい気持ちしかない。大会を通して同点に追いつく力や逆転する力に自信を持つことができましたが、決勝の舞台で発揮できませんでした。逆転したにも関わらず最後に2失点してしまった。これから1人ひとりが本気で努力して、人一倍努力しないと優勝はできないと思います。このあとにプレミアがありますが、このままでは優勝できない。この1ヶ月を死ぬ気で努力しなければ笑って終わることもできないと思うので、自分たちにベクトルを向けて練習するだけです。

──サポーターへメッセージを。
群馬ラウンドで試合が中止になったり、延期になるイレギュラーな状況でも多くのサポーターが駆けつけてくれました。グループステージ最終戦で奇跡を起こせたのも、準々決勝と準決勝で勝てたのもサポーターの声援があったからこそです。自分たちが苦しいときに後押してしてくれたので感謝しかないです。今日の雰囲気が当たり前だと絶対に思ってはいけないし、サポーターの皆さんが笑顔になってくれるように僕たちは努力をしてプレミアEASTで優勝してファイナルで優勝してみんなで笑顔になりたいです。

(取材:高澤真輝)

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