【OneFourKengo】2025年
皆さん、こんにちは。中村憲剛です。2025年もFRO(Frontale Relations Organize)として活動させていただきます。今年もよろしくお願いします。
ただ「FROってどんなことをしているの?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれないので、これまでの活動、そしてこれからの活動についてお話させていただきたいと思います。
今期クラブよりリリースされたFROの内容は以下になります。
大きな違いはトップチームに関与する機会が増えるところです。これまでは基本的にアカデミーの指導とサポートがメインで、加えてクラブのイベントに参加したり営業、広報活動のサポートを行ってきました。要はフロンターレのアカデミーと事業の2本柱ですね。
ただし今年に関しては自分のSNSでも発信しましたが、トップチームの監督が長谷部さん(長谷部茂利)、U-18の監督がユウスケ(森勇介)とどちらも新監督を迎えるシーズンになるので、トップチームとアカデミーをつなぐサポートができればと思っています。
昨年までは長年クラブにいたオニさん(鬼木達/2017〜2024年監督)がトップチームの監督で、ヤスさん(長橋康弘/2020〜2024年U-18監督/現トップチーム ヘッドコーチ)がU-18を見ていました。なのでトップチームの考えは大体把握していて、現役を引退してからトップチームで経験したことをアカデミーに伝えてきました。
それから4年たって、アカデミーの選手がトップチームに練習参加する頻度が増え、そこで経験したことを彼らが持ち帰ってチームに還元する流れができました。今では僕が伝えるまでもなくトップチームの理念がアカデミーに浸透したのかなと感じています。
昨年まではそういったサイクルで回っていましたが、今年からトップチーム、U-18ともに新しい監督になり転換期を迎えました。かなり重要なシーズンになると思うのでクラブと話し合いをして、トップチームとU-18の両方を行き来できるような立ち位置をとらせていただくという形に落ち着きました。
つまり今までの活動と比べて、トップチームに関わる割合が少し増えるということです。昨年までも麻生グラウンドには顔を出していましたが、グラウンドに下りることはありませんでした。ただ今年に関しては麻生グラウンドのピッチに下りて練習を見て選手と話したり、現役を引退してから初めて沖縄キャンプに行って別メニューの選手のトレーニングのサポートをしました。もしかするとトップチームの練習を見ている方は気づいているかもしれないですが、僕としては大きな変化です。
沖縄キャンプに参加するのは5年ぶりで、トップチームは監督やスタッフが新しくなりました。選手は昨年から大きく変わっているわけではないですが、現役時代一緒にプレーした選手は少なくなっているので、選手との接点はホームゲーム後や練習後に少し話をするぐらいでした。
ですから選手との距離感、トップチームでのFROの立ち回りというのは正直これからどうするかといった段階ですが、練習グラウンドに下りて個人練習のサポートをしたりキャンプに参加するのはとても貴重な機会になっています。
また長谷部さんの練習を見るのはすごく新鮮ですし、勉強になります。長谷部さんがチームに落とし込もうとしていることをアカデミーに伝えることも僕の大事な役割だと思っています。フロンターレが大事にしているものは長谷部さんもリスペクトしてくださっているので、トップチームとアカデミーがうまく融合してお互いが上がっていく手助けができればと考えています。
これらが僕が考えている今期のFROとしての活動です。クラブから期待されている役割は理解しているつもりですし、目的や理由も自分の中では整理されています。ただし、監督やコーチングスタッフが新しくなったチームにどこまで入っていいものかという線引きに関しては、少しずつ探っている段階ではあります。
そういう意味では今年のFROの活動は劇的に変わると思います。以前よりもトップチームに近く、現場に近く、トップチームとアカデミーをつなぐ役割ということをご理解いただければと思います。
でもチームのために働くのはこれまでと同じです。2025年も川崎フロンターレへの熱い声援、手厚いサポートをよろしくお願いします。
中村憲剛