前節の浦和戦でJ1リーグ優勝を決めたフロンターレ。キャプテンとして、チームを牽引し続けた谷口彰悟は満面の笑顔でシャーレを高らかに掲げた。「みんなと、たくさん喜び合い、そのあとに多くの取材があったので優勝した実感があった」と谷口が話すように、あの日の等々力は最高の時間だった。

ただ、すでにチームは切り替えて、リーグ戦残り4試合へ目を向けられている。目指すものはもちろん勝利の二文字。谷口は、引き締まった表情で意気込む。

「ここからは、チャンピオンチームとして戦うことになる。そういう目で見られていく。これまで積み上げてきたものを最後の最後まできちんとした形で終わらせたい。ただ、簡単なことではない。昨季も優勝を決めた後の試合も難しかった。それを踏まえて、どう準備をしなければを理解している選手も多い。やっぱりフロンターレがチャンピオンだという内容、結果を最後まで見せていきたい」

そして、11月4日、11日のベトナム戦、16日のオマーン戦のカタールW杯アジア最終予選に臨む日本代表メンバーに選出された谷口は「日本代表は勝たなければいけない状況。チームの力に少しでもなりたいし、力になれる自信もある。代表チームが勝つために自分のできることをやりたい」とコメント。フロンターレからは山根視来、初フル代表となる旗手怜央も選ばれた。川島永嗣、板倉滉、守田英正、田中碧、三笘薫といった元所属選手たちとの共演も含め、どんなプレーを見せてくれるのか期待が高まる。

（高澤真輝）