【Voice!】2025年川崎フロンターレ加入内定 イ クンヒョン(輔仁高校/大韓民国)
──まずは来シーズンの川崎フロンターレ加入が内定したときの気持ちを教えてください。
「ものすごく光栄な気持ちでした。そして僕を育ててくれた家族、子どもの頃から一緒にサッカーをやってきた友達、指導してくださった監督やコーチの方々への感謝の気持ちを伝えなきゃって思いました」
──ご自身のプレーの持ち味はどういったところだと思いますか?
「高さを含めたフィジカル面での自信があります。あとはどんなときでもポジティブなモチベーションをもってサッカーができるところだと思っています」
──昔から日本でプレーしたい思いがあったんですか?
「はい。Jリーグでソンリョンさん(チョン ソンリョン)をはじめ、たくさんの韓国人GKがプレーしていることを知っていました。僕自身も日本でプレーしたいという気持ちが強かったです」
──国内外の他のクラブの選択肢もあったと思いますが、そのなかからフロンターレを選んだ理由は?
「フロンターレの近年の成績や練習参加したときの雰囲気を見て、すごくいいチームだなと感じました。練習環境やクラブの文化も素晴らしいと思います。僕が理想とするチームでした」
──実際に2024年夏にフロンターレに練習参加して感じたことは?
「監督やコーチングスタッフ、そして選手のサッカーに対する真摯な姿勢が感じられて、すごく学ぶことが多いチームだと思いました。僕自身、これからプロの壁にぶつかったり悩んだりすることがあると思いますが、クラブの皆さんや先輩方にいろいろなことを教えてもらいながら成長できる素晴らしい環境だと思います」
──大先輩のチョン ソンリョン選手が長く在籍していますが、韓国の若いGKにとってソンリョン選手はどんな存在ですか?
「韓国のクラブや代表で結果を残し、日本でも輝かしい成績を残しています。Jリーグで活躍する韓国人GKの先駆者だと思っていますし、韓国人GKの先頭に立って引っ張ってくれている偉大な先輩です」
──実際にソンリョン選手と一緒に練習して感じたことはありますか?
「たくさんありすぎて、ここではすべて話しきれないです(笑)。僕自身、まだまだ足りないものがあることを痛感しました。ただ年齢的に若いぶん、学べることはたくさんあると思っています。ソンリョンさんのように日々努力を続けて、たくさん学んで、たくさん成長できれば、ソンリョンさんのように長く活躍できてチームから信頼されるGKになれるんじゃないかなと思っています。1つひとつハードルをクリアしながら、チームに必要とされる完璧な選手になっていきたいです」
──現在ソウルの高校に通っていますが、出身はどちらですか?
「地元はインチョン(仁川)です。ソウルは比較的近いですね。中学生のときからサッカーのために寮生活をしています。プロのサッカー選手になれるのはほんのひと握りで簡単なことではないですが、夢を叶えるために自分自身の可能性を信じて頑張っていました」
──最初からGKのポジションだったんですか?
「いえ、最初はフィールドプレーヤーでした。小学校5年生ぐらいのときですかね。人より少し大きかったのでGKのポジションに入って、ボールをゴールに入れるよりも止めたときのほうが自分のなかで大きなものを得られたというか、大きな価値があると感じたんです。それからGKでプレーするようになりました」
──スタジアムでたくさんのサポーターの前で挨拶をしましたが、Jリーグの雰囲気をどのように感じましたか?(11/1鹿島戦)。
「本当に大勢の人がスタジアムに集まっていて、とても素晴らしい雰囲気でした。初めての感覚です。Jリーグはサポーターの文化も素晴らしいことを肌で感じましたし、スタジアム一体となって盛り上がれるリーグに入れることを光栄に思います」
──練習場とスタジアム以外にどこか行きましたか?
「両親が日本に来たときに時間を作って新宿と渋谷に行きました。日本での生活がスタートすると頻繁には家族と会えなくなるので、残りの高校生活でできるだけ一緒に過ごしたいと思っています」
──高校を卒業してすぐ海外での生活がスタートしますが。
「練習参加する前にも何度か日本に来たことがあるんですが、食事面は韓国と似ているところがあるので問題ないです。ただ言語や文化が違うので少しずつ適応しなければいけません。いまのうちから日本語を勉強しています」
──ちなみにチームメイトからはなんて呼ばれているんですか?
「クンちゃん、グンちゃんですね。(金通訳注:英語表記では「Lee Keun Hyeong」ですが、韓国語の発音では「ク」と「グ」の間ぐらい。日本語にはない発音なので難しいかもしれないです)」
──では最後に、プロ入りに向けての意気込みとサポーターの皆さんへのメッセージをお願いします。
「僕はまだ足りないものがたくさんあるので、まずはプロ1年目でしっかりと体と技術の土台を作ってプロの世界で戦えるだけの力をつけたいと思います。それからチームが求めている、サポーターの皆さんが求めているような存在感を持った選手になりたいです。たくさん応援していただけたら嬉しいです。選手、スタッフ、サポーターの皆さん、全員の力を合わせてチームの勝利を勝ち取りましょう!」