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【F通信】山内日向汰 夢の先

「僕はサッカーが好きです。少しでも上手くなりたい」

そう言って目をギラギラさせた山内日向汰は万里一空の精神をもった選手である。キャンプでは強度の高い全体練習を終えたあとも、ボールを蹴り続けてホテルまでの道のりも心肺機能向上のために走り込んで筋トレ。もちろん麻生グラウンドでは負荷は変わってくるが、同様にストイックな姿勢でトレーニングを続けてきた。自分はどうした試合に出られるのか、どうしたらフロンターレで活躍できるのか。常に高い質を求めてきたことで待っていたのが、ずっと夢見ていた景色だった。

前々節のFC東京戦。82分、アカデミー時代から目標にしていた等々力でデビューへ。その1分後、背後のスペースに抜け出して鋭いドリブルからのクロスをアカデミー・大学とともに時間を過ごした山田が決めると拳を握りしめて咆哮し、チームメイトに揉みくちゃにされた。プロ初アシストを記録し、初めて結果を残して勝利に貢献した試合。サッカーキャリアのなかでも忘れられないゲームの1つになった。

ただ「これからも試合に絡めるように日々の練習から頑張りたい。チーム内での競争が激しいが、こういう環境に身を置けているのは自分にとってすごく意味があるものだと思う」と山内。前節ではメンバーに入れなかった悔しさもある。それでも自分がやるべきことは変わらない。とにかく上手くなって勝利に貢献できる選手になるために、サッカーと向き合っていく。

「チャンスが来たときに結果を出せるようにいい準備していきたいし、これまで積み重ねてきたものをピッチで表現したい。試合に出られたら印象に残るプレーをしたいし、アシストやゴールだけではないプレーでもチームに貢献していきたい」

再びピッチで最高の勝利を手にして山内の笑顔が見られるのが楽しみだ。

(高澤真輝)

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