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【F通信】丸山祐市 見たい景色
サッカーにおいて燦然と輝くスポットライトが当たるのはゴールシーン。それは当然のことでサポーターもその瞬間に歓喜する。ただそこに至るまでの守備の時間だって観ている人の心をつかむ。
ピンチを未然に防ぐために守備陣形をコントロールしてシュートを打たれそうなときは少しでも体を寄せてシュートコースを狭めたり、身を挺してブロック。今シーズンのフロンターレが堅い守備を実現できているのは戦術的な要素も多くあるが、そうした我慢強く体を張れる男たちがいるからこそである。
その中心の一人が丸山祐市だ。「守備の人間だからそんなに注目はされないだろうけど」と笑って謙遜していたが的確なコーチングと相手アタッカーとの駆け引きで上回りながらDFの大黒柱としてチームを支えている。
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「サッカーは一人で守備ができるわけではないです。だからみんなと協力をしてプレーするし、無失点に対して強いこだわりがあります。個人としてはあまり注目をされない部分かもしれないけどシュートブロックだったり、細かいところで相手に寄せたり、一つひとつの競り合いを大事にしている。これからも気持ちを前面に出してプレーしていきます」
もちろん自分のゴールやACLEリーグステージMD7の浦項戦のようにアシストを記録して勝利に貢献するのもうれしいが、丸山が本当に見たい景色は他にある。
「みんなの笑った顔が見たい」
チームで得点を取ったあとに選手たちが輪を作って祝福をし合い、試合後にサポーターとともに喜びを分かち合う。その瞬間の回数を増やしていくために、これからも体を張ってゴールを守る。
(高澤真輝)