【F通信】This is Erison!
出場した公式戦3試合で3ゴールを挙げているエリソン。本人も「来日してそこまで日が経っていないが、何年もフロンターレでプレーしているような感覚がある」と話すように早くもフロンターレにフィットしており、スタジアムや画面越しにパワフルでド迫力な彼のプレーを見れば、すぐにエリソンの虜になるはず。
特筆したいのはパワフルさ。体を張ったポストプレーと卓越した技術と得点感覚に加えて前節の湘南戦のゴールシーンのように前線から圧巻のプレッシングで相手の脅威となる。そのうえでゴールを奪った瞬間に行う闘牛パフォーマンスはチームに一体感と勢いをもたらしてくれる。そんなフロンターレに欠かせない存在になっている男が常に意識しているのは勝利のために必要なプレーを体現すること。
「僕は全試合に全力を出すことを考えている。もちろん自分がゴールを取れれば嬉しいが、仲間のためにチームのためにプレーしなければいけないと思っている。だから守備でも競り合いでも少しでもチームの助けになりたい。それが勝利につながると信じているし、それがサポーターを含めたみんなの喜びにつながる」(エリソン)
チームの助けになる。仲間と一緒に勝利を手にしたい──。この姿勢は試合だけではなく、トレーニングからも同じ。手を抜くことなく100%の力を振り絞ってプレーし、チームメイトとコミュニケーションをとりながら準備を続けている。そういった熱いパッション、フォア・ザ・チームの精神がピッチ上のパフォーマンスに直結しているのだろう。
これからも、勝利のために戦う背番号9。Jリーグホーム開幕戦の磐田戦も暴れ回る。
(高澤真輝)