【Voice!】山根視来 日本代表初選出!
山根視来選手が国際親善試合韓国代表戦(3/25)FIFAワールドカップ2022カタールアジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選モンゴル代表戦(3/30)の日本代表メンバーに初選出されました。山根選手は初の日本代表選出になります。メンバー発表当日、山根選手に話を伺いました。
──初の日本代表に選出されました。率直な感想を教えてください。
「正直びっくりしましたけど、ずっと代表に入りたいと思っていました。フロンターレに移籍してきた理由のひとつとして、そこを目指すためというのもあったので。今は嬉しさと驚きが半々です」
──どのあたりを評価されての代表選出だと思いますか?
「攻撃の部分じゃないですかね。あとはチームで結果を残す、数字を残すということなのかなと思っています」
──フロンターレの話になりますが、今シーズンは攻守の連携がよりうまくいってる印象ですが。
「僕自身1年たって、チームのやり方や周りの選手のタイミングが分かってきました。今年の新戦力もうまい選手が多くて、チームに馴染むスピードが早いと思います。あとはやっぱり去年から継続している自分たちのスタイルに自信を持ってやれているのが大きいと思います」
──山根選手個人としても自信をもってプレーしている印象ですが。
「少しは余裕を持ってプレーできるようになりましたけど、現時点で常にそういうプレーができているかというとまだムラがあると思います。連戦が続くと疲労も出てくるんですが、いい選手はそんなことに関係なく安定して自分のプレーを出すことができます。体が動くときにいいプレーができるのはある意味当たり前なので、いかに好不調の幅をなくすかが今後の自分の一番大きなテーマだと思っています」
──試合の流れを見て積極的に前に出ていく、あるいは抑えるといった状況判断もある程度つかめてきたのでは?
「自分は走ってなんぼの選手だと思っているので、その回数はもっと増やしていきたいです。ただ、ゲームの流れを見て我慢することも大切だと思います。中2日、中3日がずっと続いたときに最初からフルスロットルでいくと続かないこともありますし、後ろの選手で交代枠を使うのは基本的にあってはいけないことだと思っているので」
──今シーズンは序盤から得点シーンに絡むことが増えています。外から回り込んでのクロス、中に入ってフィニッシュに関わるといった使い分けがうまくいってる印象です。
「そこは柔軟にやれたらいいと思っています。フロンターレは流動性があって相手からすれば捕まえづらいですし、そこで空いているスペースに走り込めばチャンスになるので。でも、そうするための前提として相手陣内に押し込むとか、前線でタメを作るといったことがあるので、そこがさらに整理されればもっと良くなるんじゃないかなと思っています」
──昨シーズン、中に入るプレーもしたいと話していましたが、実際に今年はそういったプレーが増えています。
「それはたぶん余裕を持ってプレーできていることにつながっているのかなと。今は前の選手が外に張ってるから中にいた方がいいなとか、今ここでボールを受けた方が攻撃がスムーズにいくなとかを考えながらやっています。全体を見るという意味では、味方のポジショニングや相手の空いているところは少しずつでですが見えるようになってきました」
──日本代表では戦い方もメンバーもがらりと変わりますが、どういったプレーを見せたいですか?
「代表は集まる期間が短いですし、そういったチームはあまり経験がないので難しいところはあると思います。ただ、やっぱり自分はまず走ってなんぼなので、そこを出した上でいろいろなプレーができればと思っています。今回の代表メンバーは国内でプレーしている選手が多いですが、それ以前にフロンターレの選手として行くのでそこに誇りと責任を持って頑張りたいです。あとは行ってみてからですよね。実際にやってみないとわからないので。とにかく全力で今の自分の力を出しきりたいと思っています」
(取材:麻生広郷)