【F通信】瀬古樹「成長できている実感があります」
ACLグループステージ第2節、第6節の広州FC戦の2試合でフル出場を果たした瀬古樹。主戦場は中盤の選手ではあるが、右サイドバックでもチャンスを作る効果的なパスや守備面など存在感を見せた。瀬古も「攻撃参加や守備の部分でもプレスや切り替え、距離感は自分なりにできたと思います」と振り返るように、安定感のあるプレーを披露したことはチームにとっても収穫だった。そして、自身にとっても初挑戦となったACLで全試合メンバー入りしたのも大きな経験になったはずだ。
国際大会で堂々と自分のプレーができたのは、なかなか出場機会が得られない中でも前向きにトレーニングを積んできたからこそ。「これだけ試合に絡めないのは、もちろん悔しさや葛藤はあります。ただ、これを求めてきた。フロンターレの厳しい競争に入りたいと思って来ています。マイナスになることなく、自分をここから大きくしていきたい中での競争です。その中で日々、自分が成長できている実感があります」。瀬古は自らに矢印を向け、確実にレベルアップしているのだ。
今週末からはJリーグでの戦いが始まる。ACLで瀬古が見せたように右サイドバックでも、中盤でも自らの特長を全面に出して、フロンターレの勝利に貢献する姿に期待したい。
(高澤真輝)