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【Voice!】2023年川崎フロンターレ加入内定 松長根悠仁(川崎フロンターレU-18)

2023シーズンの新戦力として、川崎フロンターレU-18の松長根悠仁選手のトップチーム昇格が内定しました。8月にトップチームの公式戦出場可能な2種登録選手としても登録されています。対人戦やカバーリング、また最終ラインのどのポジションでもそつなくこなすユーティリティ性が持ち味。U-18ではひと足早くプロ契約をした高井幸大選手とセンターバックのコンビを組むなど、チームの堅守を支えています。そんな松長根選手に話を伺いました。

──まずはトップチーム昇格が内定したときの心境を教えてください。

「まず嬉しかったというのが一番です。それと同時に、これからもっと頑張らなきゃいけないなと思いました」

──今シーズン開幕前のキャンプに練習参加しました。トップチームの選手と長期間一緒にトレーニングして感じたことはありますか?

「最初に練習参加したときはすべてのスピードが違っていて、技術レベルも全然違うので衝撃を受けました。U-18に戻ってもあのプレースピードを忘れないようにと思いました」

──ご自身のプレースタイルを紹介するとしたら?

「僕は守備の選手なので、対人やカバーリングの対応が持ち味だと思っています。あと試合になるとちょっと熱くなってしまって、けっこう声がでかくなります。そこは特徴です(笑)」

──松長根選手はいつから川崎フロンターレアカデミーに入ったんですか?

「小学校4年生からです。最初エリートクラスに入っていて、小学校5年生からジュニア(U-12)に入りました」

──今まで影響を受けた指導者は?

「まずはU-18の監督のヤスさん(長橋康弘/U-18監督)です。U-18に入ってから、ヤスさんに育ててもらったと言っても過言ではないぐらい本当にお世話になりました。あとは今までのコーチ全員に影響を受けたんですが、特に佐原さん(佐原秀樹/U-18コーチ)です。佐原さんも現役時代守備の選手で、失点したときに自分と違った視点を持っていて勉強になりました。『そういう見方もできるんだ』と気づくことができましたし、吸収できるものがあったと思います」

──現実的にプロになりたいと考えるようになったのはいつ頃ですか?

「小さな頃からプロになりたいと思っていましたが、現実的に考えるようになったのは今年初めにトップチームのキャンプに練習参加してからです。実際にトップチームの練習に触れてみて、ここでサッカーをやりたい、ここなら成長していけると感じたので、自分の目標がより明確になりました」

──U-18では、ひと足早くプロ契約を結んだ高井幸大選手とセンターバックを組むことが多いですが。

「一緒のタイミングでアカデミーに入って、高井も自分も最初はFWでそこからDFにコンバートされたので、お互いに何でもわかっている感じです。役割的にはなんていうんですかね。トップチームに行ってから高井のやりたいことが変わってきたなと感じます。今は高井のカバーに回ることが多いというか。あまり目立たない感じになりますが」

──同期の高井幸大選手、そして大関友翔選手も来シーズンの加入が内定しています。やはり刺激になりますか?

「そうですね。高井はキャンプのときにプロ契約が決まって、ずっとトップチームの練習に行っていたので。大関もそうですがU-18全体として良い刺激が入っていて、試合こなすたびにチームとしても個人としても成長できているのかなと思います」

──松長根選手が評価されたポイントはどのあたりだと思いますか?

「まずは守備のところなのかなと。あとは左足もそれなりに蹴れるので、基本的には最終ラインならどこでもやります。そのあたりが評価されたのかなと思っています」

──現時点での課題はありますか?

「やっぱり技術面です。トップチームの練習に行くと毎回それを痛感して、『あ〜、あのプレーはダメだったな』っていうことがたくさんあります。守備でも相手との距離が遠かったりして、U-18での距離感でプレーしているとやられてしまうことがあるので、そこは自分の中で意識しているところです」

──U-18での松長根選手はキャラクターはどんな感じなんですか?

「どうなんですかね。けっこううるさいグループだと思います(笑)。大関と同じでワイワイ系です」

──ちなみに地元はどちらですか?

「最寄り駅は武蔵中原です。テンくん(宮城天)の地元とわりと近いと思います。等々力陸上競技場が近かったので、よく試合を観に行ってました。ジュニーニョ(2003年〜2011年)がいた頃の世代ですね。当時から好きな選手がたくさんいましたが、中でも谷口博之さん(2004年〜2010年)が好きでした。気持ちむき出しのプレースタイルがカッコよくて、ユニフォームも持っていました」

──U-18は今シーズンよりU-18プレミアリーグに参戦し、現在首位に立っています(8月16日現在)。国内最高峰のリーグで戦ってみて感じたことは?

「開幕から2、3試合は、自分たちはチャレンジャーとして必死にやっていました。でも、最近は相手が自分たちのことを研究して引いてきたりいろいろ考えてくるので、最初の頃と比べると少し違うなと感じています。チームとしては2年生の選手が活躍していてチーム内の競争が激しいので、3年生も負けてられないなという気持ちがあります。チーム全体で良い関係が築けているので、そういうところが結果につながっているのかなと。あと個性の強い下級生が多いです(笑)」

──チームとしても松長根選手個人としても試合を重ねるごとに自信をつけている印象ですが、やはり目標はU-18プレミアリーグ優勝ですか?

「自分たちはやれるんだっていう自信は、最初の頃よりもついてきたと思います。ただ、みんな優勝を意識しているようで、あんまりしていないというか。今は1試合1試合、全力で頑張ろうっていう雰囲気なので。結局はひとつひとつの積み重ねで、優勝はその先にあるものだと思います。ただ、クラブユース選手権の敗退は本当に悔しかったので、あの悔しさをリーグ戦にぶつけていきたいです」

──学生生活は残り半年ですが、何かしておきたいことはありますか?

「サッカーが一番ですけど、友達といっぱい話しておこうかなと。最後の学生生活なので」

──では最後に、サポーターに向けてメッセージをお願いします。

「まずU-18ではプレミアリーグで優勝して、チャンピオンシップも獲って日本一になりたいです。来年の目標としては、プロ1年目から等々力のピッチで活躍する姿を見せられるように頑張りたいです。今年2種登録もされているので、チーム状況がどうなるかわからないですが、チャンスがあったら貪欲に狙っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」

(取材・麻生広郷)

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