【F通信】山田新の“らしさ”
ルヴァンカップ第6節の湘南戦。82分に投入された山田新が“らしさ”溢れるプレーでゴールを逆転につながる同点弾を挙げた。その“らしさ”とは背後への動き出しからDFに当たり負けない粘り強くボールを運んでいくプレーから強烈なシュートを叩き込むプレー。ゴリゴリの推進力でゴールに向かう姿が、まるで重戦車のようだった。
その得点から2日後の6月20日(火)。公開練習で行われた紅白戦でも、相手を吹き飛ばすほどのフィジカルの強さや、迫力のあるプレーで奪取したPKでゴールも決める活躍を見せた。 “俺が次の試合でチームを勝たせるんだ”という強い意志を見学に訪れた方々も感じたはずだ。
そんな山田はピッチから離れても魅力的。ミックスゾーンでは、報道陣からの一つひとつの質問に白い歯を見せながら穏やかに話し、クラブハウスでは盛り上げ役を担うなどとても明るい。そして、試合後の「バラバラ」では熱い咆哮をサポーターに届けていく──。自然と応援したくなる選手というのは、山田のような選手のことを言うのだろう。
週末に控えるリーグ浦和戦。ルヴァンカップの湘南戦で約4ヶ月ぶりにゴールを決めたことで「やっぱりゴールはいいな」と感じた。あの感覚を再び味わうために、勝利へと導くために2戦連発を狙う。
(高澤真輝)