【F通信】3年ぶりの対面開催! 早坂、松井が参加した「算数ドリル実践学習」@小杉小
11月25日(金)、川崎市立小杉小学校にて、2009年から小学6年生向けに配布している「川崎フロンターレ算数ドリル」を教材にし、ドリル内に出題されている問題を実践、証明をする「算数ドリルの実践学習」を実施した。今回14回目となる実践学習のゲストティーチャーは早坂勇希と松井蓮之。選手たちは新型コロナウイルスの影響で2020年、2021年はオンライン方式での参加となっていたが、今回は3年ぶりの対面で行えることで選手たちも子どもたちの反応をダイレクトで感じることができ、自然と笑顔を見せていた姿が印象的だった。
授業内容は2グループに分かれてドリル内の「データの見方」で学習した「速さ」に関する問題を解決することがテーマとなった。
1グループ目の問題は「早坂選手と50m走を競争して同時にゴールせよ!」。ゴールするための道のりを求めるために「速さ」「時間「道のり」を計算して、実際に走って確かめるというものだ。50mを合計で6本走った早坂は子どもたちと一緒に考えて答えを導き出して、最終的には全員がほぼ同着で50mを走り切ることができた。
2グループ目の問題は「松井選手や自分のシュートを動物の速さを比べて順位をつけよう」。松井や自分のシュートの球速を測定し、異なる単位で表された動物の速さと比較場面を通して、処理技能を高める授業である。1番の盛り上がりを見せた瞬間は松井のシュート測定のとき。右足は101キロ、左足は93キロを記録し、破壊力抜群のシュートに子どもたちは目を輝かせていた。松井はボールの蹴り方をレクチャーしたり、一緒に答えを考えていくなどして、最終的には答えを導き出すことに成功した。
授業を一通り終え、早坂はGKのスローイング、松井が強烈なボレーシュートとプロの技を子どもたちに披露し、最後は全員で記念撮影とサインをして全過程を終了した。両選手とも元気ハツラツな子どもたちからパワーをもらったようで、笑顔が溢れる1日となった。
「実際に生徒たちと実践学習できてよかった。僕たちが教えるというよりもパワーをもらいました。自分ももっともっと頑張ってテレビで映っている姿を見て、子どもたちが自慢できる選手になりたいと思いました。これでフロンターレを好きになってくれる子が増えてくれたらうれしいです。すごくいい時間でした」(早坂)
「子どもたちと一緒に楽しく授業をすることができました。自分も小学生の頃を思い出して初心に戻れた感じがあります。僕も元気な子どもだったと思うけど、それよりも元気な子が多かったですね。その姿から僕もパワーをもらうことができました。この算数ドリルも体を動かすことで想像ができると思う。こういった授業は貴重だと思うし、僕が小学生の頃はなかったことなので、あの当時にこのような授業があったら算数が好きになっていたかもしれません(笑)」(松井)
この実践学習で少しでもフロンターレに興味を持ち、算数があまり得意ではない子どもたちが少しでも楽しいと思ってもらうことができただろう。これからも学校生活や教育の中に関わっていくことでフロンターレが生徒たちの日常の中で、当たり前の存在になっていくためにも活動を続けていく。
(高澤真輝)