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【Voice!】2022年川崎フロンターレ加入内定・早坂勇希

2022シーズンの新戦力として、桐蔭横浜大学所属の早坂勇希選手の加入が内定しました。来シーズンの加入内定が発表された2021年4月22日、早坂選手に話を伺いました。

──来シーズンの加入が内定しました。現在の気持ちを教えてください。
「まずは素直にフロンターレに帰って来られて嬉しいという気持ちが一番です。フロンターレU-18から大学に進学して4年間、ずっとフロンターレだけを見ていて、フロンターレのトップチームに入ることだけ考えていたので、ほっとした気持ちもあります」

──桐蔭横浜大学の4年間で大きく成長しましたが、どのあたりが評価されたと思いますか?
「僕自身としては人間性の部分が大きいと思っています。フロンターレアカデミーの頃は大人の方々に支援をしていただいてリーグ戦が開催できましたが、大学に行ってからは学生に支援してもらい自分たちで会場設営をしたり運営をしたりして、改めていろいろな人に支えられていることを感じることができました。特に今はコロナ禍でスポーツ活動自体が大変な時期で、サッカーに対する気持ちや情熱みたいなものがよりいっそう深まりました」

──自立心や精神面での成長がプレーに影響しているということでしょうか?
「そうですね。ちょっとしたところですが苦しい時間帯に踏ん張ったり、最後の最後まで諦めないといった意識の部分で影響があると思います。またそういった姿勢を見せることで、1人でも多くの方に何かを感じてもらえたらいいなと思いながらプレーしています」

──プレー面でのセールスポイントはどのあたりでしょうか。
「コーチングやフィードに関してはずっとやってきましたし、技術面はまだまだではありますが、自分としては一番はビッグセーブ、決定機を止めるといったプレーやPK戦での勝負強さがセールスポイントだと思っています。これからどんどん磨いていきたいです」

──近年、桐蔭横浜大学から多くのプロサッカー選手を輩出しています。フロンターレにも何人か桐蔭横浜大学出身の先輩がいますね。
「ミキさん(山根視来)は直接被っているわけではないですが、練習参加などで会ったときには見てるよって声をかけてくれますし、自分でチャンスをつかんだ人間で桐蔭のモットーである球際や切り替え、ハードワークっていう部分を一番やっていた選手であると大学の監督からずっと聞かされてきました。プロに入ってJ1で活躍して、ベストイレブンに入って、日本代表にも入ったりと、本当にすごい先輩だと思っています。またゼイン君(イサカ ゼイン)やケント君(橘田健人)は直接見ている先輩で、大学時代に誰よりも努力している姿を見てきました。ピッチ内外ですごく面倒を見てもらっていて、そういう意味では桐蔭らしいというか、桐蔭カラーを地で行ってる先輩方です」

──桐蔭横浜大学の先輩たちにはプロ入り内定の話はしましたか?
「これから発表されるので、まだ話してないです。ケント君に『入るんでしょ?』ぐらいのことを言われていたので、これから先輩方に報告したいと思います」

──フロンターレアカデミー出身でトップチームに何度も練習参加していたので、プロとして何をすべきかのイメージはありますよね。
「そうですね。最初の方はまさに練習生という感じでしたが、途中から練習参加の回数も増えてきて、先輩方にはウェルカムな雰囲気を作っていただきました。ケンゴさん(中村憲剛)には『またお前かよ!』ってツッコまれたりして(笑)。嬉しかったですね。そういう雰囲気があったからこそ、今の自分の力を発揮することができたと思います。小学校5年生の頃からずっとクラブを見てきたのでチームカラーは理解していますし、フロンターレの選手としてこのクラブで何をすればいいのかは分かっているつもりです」

──フロンターレアカデミー出身者も多いですしね。
「アオ君(田中碧)がひとつ上で年齢が一番近くて、ふたつ上にカオル君(三笘薫)、ひとつ下にタイセイ(宮代大聖・徳島に期限付き移籍中)がいて、もうひとつ下にテン(宮城天)がいます」

──サポーターの皆さんに知ってもらうという意味でも、早坂選手自身のキャラクターを教えていただきたいのですが。
「そうですねえ。一番分かりやすいのは『フロンターレを愛し続けた男』ですかね。イチサポーターであって、イチ選手でもあります。フロンターレひと筋です。一途です(笑)」

──経歴やキャラクターとしては、GKの大先輩の安藤駿介選手に近いものがありますね。
「安藤さんは一番尊敬している先輩です。あれだけクラブに愛着があって、クラブの皆さんから愛される選手はなかなかいないです。アカデミー時代に何度も練習に来てくれましたし、いろいろなことを話してくれました。僕がフロンターレアカデミーに入って、一番最初に会ったプロの選手が安藤さんなんですよ。小学校5年生のときに下野毛グラウンドにふらっと来てくれて、それがフロンターレのプロの選手を間近に見た初めての経験でした。ずっと尊敬していますし、ずっと追いかけてきた人でもあります。何ていうんですかね。いろいろな面からクラブを支えていて、良いなって。フロンターレの選手として何をすべきかという点で、見習わなければいけないなと思っています」

──2022年に正式にトップチームに加入しますが、大学最後の1年、そしてプロに入ってからどのように過ごしていきたいですか?
「まだ学生なので学業もしっかりやりつつ、大学サッカーで結果を出したいです。そしてプロに入れば1年目から勝負だと思っています。GKなのでなかなかチャンスが回ってこなかったり難しい部分もあると思いますが、1日1日を大切にしながら結果を出すことに専念したいです。フロンターレは自分を育ててくれた大好きなクラブなので、活躍してチームに貢献することで恩返しができればと思っています」

(取材・麻生広郷)

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