【マッチデープログラム381】2021.5.30.Jリーグ第17節vs鹿島アントラーズ
川崎フロンターレのホームゲームで販売されている試合観戦ガイド「オフィシャルマッチデープログラム」を、note版としてお届けします。
本誌とは若干構成が変わり、記事ページを中心に本誌には掲載されていない試合前選手コメントや加工前のオリジナル画像もアップされています。
今節はリーグ第17節鹿島アントラーズ戦です。
表紙インタビューはひさびさに日本代表に選出された谷口彰悟、対談企画はシーズン前半戦の締めくくりの三笘薫と田中碧のクロストーク最終回をお送りします。
また試合に向けた鬼木監督メッセージ、試合のみどころ、対戦チーム紹介、試合前コメント、脇坂泰斗コラムといった記事を掲載しています。
試合会場にお越しいただく方も、お越しいただけない方も、観戦のおともに、試合の振り返りに、お手元のスマートフォンまたはタブレット、PCでご覧ください。
■谷口彰悟インタビュー
「積み上げてきたものを全力で出しきる
強敵を圧倒するようなゲームをしたい」
前線の選手が積極的にボールを奪いに行けるのは、後ろに控える最終ラインのスピードと安定感があるからこそ。
キャプテン就任2年目。日本代表にも選出され充実のときを迎える。
――リーグ戦は半分を過ぎました。ここまでチームとして良い状態で来ていると思いますが、どのように感じていますか?
「開幕してから連戦が続きましたが、全員で一戦一戦大事に戦いながら今のところ結果を残せているのでいい流れで来ていると思います。自分たちのやってきたこと、新しくやろうとしていることを試合で出すことができれば結果を出せると信じていたので、結果を見ればシーズンの入りとしては順調なスタートを切れたと思います」
――今シーズンを迎えるにあたり何か考えていたことはありますか?
「昨年リーグ優勝して次の年ということで難しいシーズンになるだろうと思っていました。それはシーズンが始まってからも感じています。昨年はJ2降格がなくてどのチームもいろいろな戦い方ができるシーズンだったと思いますが、今年は4チーム降格ということで優勝を狙うチームもあれば逆にJ1残留を目指すチームもいて、一戦一戦が厳しくなるだろうと予想していました。実際に簡単に勝てるゲームはひとつもないので毎試合必死ですし何が何でも勝点を取ってやろうという相手を上回る覚悟が必要なシーズンだなと実感しています」
──昨シーズン途中ぐらいから、選手の口からプレー強度という言葉が多く出るようになっていますが。
「ヨーロッパでは数年前からインテンシティが重要視されていて、実際にプレーする上での強さ、激しさにこだわらなければいけないと僕自身も感じています。あとはプレーがデータ化されるようになってきて、選手としてはよりイメージしやすくなったのはあると思います」
──谷口選手が考える強度とは具体的にどういった部分ですか?
「スプリントだったりスプリントに近い走り。要はスピードですよね。それを試合の中でどれだけ出せるか。強度が上がるとテンポが速くて攻守の入れ替えが目まぐるしい展開になるので、観ている人も面白いと感じるゲームになるんじゃないでしょうか。そういった部分を強化しないとアジアや世界で戦えないところまで来ているので、ボールに対してどれだけの迫力を出してアプローチに行けるかはみんな意識していると思います。何キロ以上のスピードといったスプリントの定義があるんですが、実際にその強度でプレッシャーに行けるか、戻るスピードをどれだけ出せるかとか、ワンプレーにこだわっていけば少しずつ身についていくものだと思います」
――今シーズンは積極的に前からボールを奪いに行く分、状況によってはボールが落ち着かない展開になるときもあります。最終ラインの選手として心がけていることはありますか?
「今までのフロンターレがやっていたサッカーはマイボールを大事にして、自分たちが保持しながら相手を崩していく形が多かったです。もちろんボールを大事にするのは重要ですが、昨シーズンぐらいからボールを奪った瞬間チャンスだと思ったらゴールを狙いに行くことを一番に考えています。駆け上がって行くスピードが上がる分、多少ミスも出ますし、逆にカウンターを浴びることもあるので、後ろの選手としては感覚を変えなければいけません。最終ラインができることは周りの選手のサポートだったり、前の選手について行ってコンパクトな布陣を保ち、ボールを奪われてもすぐ回収できたり戻る距離が短くて済むようにすることです。とにかくすべては点を取るために。そこを一番大事にしています」
――谷口選手個人としては今シーズンのパフォーマンスをどのように感じていますか?
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?