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【Voice!】2023年川崎フロンターレ加入内定 大関友翔(川崎フロンターレU-18)

2023シーズンの新戦力として、川崎フロンターレU-18の大関友翔選手のトップチーム昇格が内定しました。トップチームの公式戦に出場可能な2種登録選手としても登録されています。U-18では精度の高い長短のパスや独特のプレーリズムでチームの攻撃を牽引。将来性豊かなゲームメーカーとして期待されています。そんな大関選手に話を伺いました。

──まずはトップチーム昇格が内定したときの心境を教えてください。

「川崎フロンターレというクラブでプロのサッカー選手になれることが、率直に嬉しかったです。僕はU-18からフロンターレに入ったんですが、小さな頃からフロンターレの練習に見に行っていたので、憧れのクラブでプロになれるのは特別な感覚でした」

──地元はどちらなんですか?

「僕の地元は麻生区で、麻生グラウンドが近かったのでフロンターレはすごく身近な存在でした。ちっちゃな頃からトップチームの練習を見学して選手のサインをもらったり、ファン感にも行きました。生粋のファンです(笑)」

──やはりU-18に入ったときからプロを目指していたんですか?

「はい。入るからにはトップ昇格を目指していました。ただ、僕はU-18からの加入だったので、まず自分の特徴を知ってもらおうと。チームでアピールしつつスタメンで試合に絡むことを意識して、その先にトップチーム昇格があるのかなと思っていました」

──U-18で試合に出るようになったのはいつ頃ですか?

「僕がU-18に入った年に新型コロナウイルスの影響が広がって、2、3ヶ月でチームが活動停止になってしまったんです。リーグ戦の開幕も9月ぐらいにずれこんでしまったんですが、そのタイミングで先輩の怪我もあったりして開幕2週間前ぐらい前からスタメン組に入るようになりました」

──自身のセールスポイントは?

「攻撃で相手の逆を取るプレーだったり、空間を使ったスルーパスだったり、サイドチェンジだったり。攻撃面で中心になれるのが自分の特徴かなと思っています」

──ポジションは主にボランチですか?

「そうですね。4-4-2のボランチでプレーすることが多いです。あと今シーズン最初の3試合ぐらいはFWというか、トップ下っぽいポジションでプレーしていました」

──U-18は現在U-18プレミアリーグで首位に立っています(8月16日現在)。どんなチームですか?

「サッカー面でいうと松長根(松長根悠仁)だったり高井(高井幸大)だったり、後ろの選手の安定感があってサッカーの基盤がしっかりしていると思います。前の選手も特徴を持っている選手が多くて、チーム全体としても安定感があるんじゃないかなと。サッカー面以外でも仲が良いというか、先輩後輩に関係なくコミュニケーションが取れていて団結力があります。みんなで意見交換ができているのが強みだと思います」

──大関選手、松長根選手、高井選手と、U-18から同学年で3人トップチームに昇格するのはクラブ史上初ですが。

「トップチームに昇格できるのは個人的に嬉しいことですが、やっぱり2人がいるのは心強いです。ポジションは違いますが良いライバル関係ですし、同期で切磋琢磨できるのは刺激的だなと思います」

──大関選手のU-18でのキャラクターはどんな感じですか?

「U-18ではよくしゃべる感じで、けっこううるさいタイプかもしれません。後輩たちも呼び捨てで呼んできたりして、先輩っていう感覚を持たれていないというか。いい意味で、です(笑)。先輩後輩に関係なく近い距離でサッカーができているのが、チームとして良い方向に向いているのかもしれません。楽しくやらせてもらっています」

──人間性や性格的には?

「うーん、どうなんですかね。ちっちゃな頃からそうなんですが、けっこう感情が表に出るタイプと言われます。U-18ではけっこう出しているんですがトップチームではまだ出せていないので、これから徐々に出していければと思います」

──今年のシーズン開幕前の沖縄キャンプにも参加していました。トップチームの選手と長期間一緒にプレーしてみて感じたことは?

「当然ですが、プレースピードや強度が全然違いました。長い期間練習に参加させてもらったのでキャンプ終盤には少しずつ目が慣れてきたんですが、まだまだだなと。自分のプレーをあまり出せなかったと感じましたし、トップチームとの選手たちとの差をすごく感じました」

──早い段階でトップチームの練習に長期参加できたことは、大関選手にとって良い経験だったのでは?

「そうですね。高校3年生になるちょっと前ぐらいの時期で、これからU-18を引っ張っていかなきゃと思っていたところで自分のレベルが全然まだまだだと実感できたのは、逆に良かったと思っています」

──現状での課題は?

「やっぱり守備の部分です。ボランチの選手なのに攻撃だけではプロの世界では絶対通用しないと思うので、攻撃を磨くのと同時に守備の強度、体力面やフィジカル面を上げていきたいです。90分間フルで相手に対してプレッシャーにいけたり、チームのために走るというのをもっとやっていかなければならないなと」

──高校生活は残り約半年ですが、どのように過ごしていきたいですか?

「僕個人としては半年前にトップチーム昇格の内定をいただけたので、この期間で自分の課題に取り組むことと、長所を伸ばすことをやっていきたいです。U-18でできていてもそのままではトップチームで通用しないので、意識の部分から変えてやっていきたいと思います。U-18としては夏野クラブユース選手権で敗退して悔しい思いをしたので、プレミアリーグで優勝しなければいけないと思っています。そこはU-18全員の目標ですし、長橋さん(長橋康弘/U-18監督)にいいものを届けたいという思いがあります」

──これまでのサッカー人生で影響を受けた指導者は?

「長橋さんはもちろんですが、フロンターレU-18に入る前に所属していたFC多摩ジュニアユースの監督、平林清志さんです。小学4年生からチームに入れさせてもらって6年間ぐらいお世話になって、自分のサッカーの基盤を作ってもらった指導者の方です」

──サッカー以外の面では、残りの高校生活をどのように過ごしていきたいですか?

「半年間しか学生生活が残っていないので、今できることをやっておきたいです。学校の授業は真面目に取り組みつつ(笑)、楽しむところは楽しみたいと思います」

──最後に、サポーターに向けてメッセージをお願いします。

「日頃から温かいご声援ありがとうございます。トップチーム昇格が内定して2種登録もされて、トップのレベルに少し近づいたと実感しているところです。どこかで必ずチャンスがあると思っているので、そのチャンスをつかみ取れるような準備をしていきたいです。U-18プレミアリーグやトップチームの活動の中で、サポーターの皆さんに少しでも認めてもらえるようなプレーをピッチで示していきたいと思います」

(取材・麻生広郷)

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