【F通信】橘田健人「本当に頑張ったなと自分にも言いたい」
2021年元旦の国立。川崎フロンターレは見ていてワクワクするようなサッカーを披露してクラブ初となる天皇杯のタイトルを手にした。その光景をテレビで見ていた当時大学生だった橘田健人は「レベルが高い。強いな」と感じながら、フロンターレでサッカーをすることを楽しみにしていた。
そんな青年だった橘田は今季、新加入選手として加わるとアンカーのポジションで好守において存在感を発揮。「最初はこれだけスタメンで出られると思っていなかった。そういった部分では、本当に頑張ったなと自分にも言いたい」と橘田が振り返るように日々の努力があったからこそ今の自分があるのだ。
ただ、「自分のできるプレーをやりつつ、最近は周りを動かすことをオニさん(鬼木達監督)から求められているので、練習から積極的に取り組んでいる。そこをもっとやっていきたい」と表情を引き締めた。その飽くなき向上心が、橘田を強く逞しく成長させているのだろう。
そして迎える天皇杯準決勝の大分戦。チームにとって欠かせない存在となった橘田は、昨季はテレビ越しで見ていた”国立決勝”の舞台に1つ勝てば辿り着く。「チームとして天皇杯の優勝も目指していたタイトル。そこに向けて気持ちを出して練習できている」と橘田は言葉に力を込めるように、多くのサポーターが駆けつける等々力でフロンターレらしいアグレッシブなサッカーで、国立決勝の切符を掴み取りにいく。
(高澤真輝)