【マッチデープログラム380】2021.5.22.Jリーグ第15節vs横浜FC戦
川崎フロンターレのホームゲームで販売されている試合観戦ガイド「オフィシャルマッチデープログラム」を、note版としてお届けします。
本誌とは若干構成が変わり、記事ページを中心に本誌には掲載されていない試合前選手コメントや加工前のオリジナル画像もアップされています。
今節はリーグ第15節横浜FC戦です。
表紙インタビューは日本代表に選出された山根視来、対談企画はシーズン前半戦の締めくくりの三笘薫と田中碧のクロストーク第2弾をお送りします。
また試合に向けた鬼木監督メッセージ、試合のみどころ、対戦チーム紹介、試合前コメント、脇坂泰斗コラム、知念慶Q&Aといった記事を掲載しています。
試合会場にお越しいただく方も、お越しいただけない方も、観戦のおともに、試合の振り返りに、お手元のスマートフォンまたはタブレット、PCでご覧ください。
■山根視来インタビュー
「相手を圧倒して勝ち続けるために
さらに高いレベルを目指し続ける」
粘り強い対人守備とハードワーク。そしてダイナミックな攻撃参加で自ら得点も狙う。常に圧倒して勝ち続けるクラブを目指し、今日も全力でピッチを駆け抜ける。
――開幕から負けなしでここまで来ました。シーズンを振り返って、どんな感想でしょうか。
「成績で見たら良いと思いますが、今年の3つの引き分けは全部、勝ちに持っていけたと思っています。オニさん(鬼木監督)も『負けていない』とい
う言葉を使いたくないと話していて、自分たちの持っているものを考えたら、負けていないではなくて、勝ち続けないといけない。Jリーグを引っ張り続けるには勝ち続けなければいけないですし、僕らもそう思ってやっています」
――引き分けた仙台戦後、山根選手は「常勝軍団になりたい」とコメントされていましたね。
「そう言われるようなチームにしかないプレッシャーもあると思いますが、フロンターレもそういう段階になってきていると思っています」
――Jリーグの歴史で「常勝」というと、やはり鹿島アントラーズでしょうか。
「そうですね。Jリーグだと鹿島が一番にくるかもしれません。それはタイトルの数もそうですし、選手が入れ替わってもタイトルを獲っている。そういうクラブのDNAを、川崎もどんどん作っていかなければならないと思っています。そのためにも、常に相手を圧倒して勝ち続ける。僕はこのチームに来て2年目ですが、そこを目指していきたいです」
――その中で唯一全試合に先発出場しています。タフなシーズンになっています。
「これだけ連戦が続くと正直、身体と頭の疲労を感じるときはあります。7連戦や5連戦をやってきた中で、4試合目、5試合目になると特に厳しかったですね。そこでのパフォーマンスは自分の中では納得はできていないところはあります。でも、そこを言い訳にはしたくない。オニさんが自分を使ってくれる以上、期待に応えなければいけないと思っています」
――連戦が続くと頭も疲労する感覚があるんですね。
「ひさしぶりの試合だと気持ちは入りますが、連戦になると、特にビッグゲームの後は、どうしてもフッと気が抜けそうになってしてしまうことがあります。準備が大切なスポーツなので、そこでの切り替えをどうするかですね。これだけ連戦が続くと切り替えるのも難しいんですが、試合で使ってもらっているわけですし、試合に出ている以上、そんなことは言い訳でしかないです。疲労がある中でも求められるプレーをすることが大事ですし、プレーの精度、強度を上げなければ話にならないと思ってやってます」
――疲れがある中で、どれだけパフォーマンスを上げるかを大事にしているんですね。
「本当はもっと走って、もっと動いて、もっと追い越して、というプレーが理想です。ただ、連戦だとなかなかそうもいかないですし、そこはまだまだ足りていない部分です。今はチームのために攻撃で上がった方がいいのか、守備で下がった方がいいのか。その判断は整理できていますが、高みを目指すのであれば攻撃でいけるところは全部いかなければならないと思っています」
――試合に出続けることが当たり前になっている中で、緊張感を保つために何か意識していることはありますか?
「今日はちょっと危ないなというときは、『自分は下手だ』、『自分は大した選手じゃないぞ』と言い聞かせています」
――「危ないな」というのは?
「少しふわふわしている感じのときは、試合に向けて良い準備ができていないときです。そう感じているときは頭の中で言葉を刻んでいます。実際に、何も考えないで入った試合でうまくいかなかった経験があるんです。調子が良いときは何をしてもうまくいくわけで、調子の悪いときに何ができるかが大事だと思っているので、そこのイメージは忘れないようにしています。『そういうときに悪いのがお前なんだから、良い準備をしろよ』って」
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