GKはスタメンではない限り、なかなか出番が回ってくることは少ないポジション。その中でも試合に向けて集中力を高めて準備を進めていくのだから決してメンタル的にも簡単ではない。それでも、常に最高の状態でゴールマウスに立てるように日々のトレーニングに励み、ピッチに立てば安定感抜群のパフォーマンスを見せてくれるのが丹野である。

「このチームは個人のレベルも高く、向上心もありますし、そこに自分も負けたくない。このチームでうまくなりたい、強くなりたいと思って取り組んでいます」（丹野）

トレーニングだけではなく、試合もベンチから選手たちを鼓舞する声を張り上げるなど、丹野の真摯な姿勢はチームの大きな力となっている。だからこそ、それがプレーに反映され、今シーズン出場した第27節 鹿島戦、前節の清水戦のように勝利に貢献することができているのだ。

そして中3日で迎える京都戦。逆転優勝へ勝点3が絶対に欲しいゲーム。「僕らは勝ち続けるしかない。その中で試合に出て、こういうタイトル争いができることが幸せなこと。それを噛み締めながら大事に戦いたい」と丹野。サポーターの声援を後押しに、ゴールにカギをかけて勝利を手にしたい。

（高澤真輝）