【F通信】瀬古樹 “熱いパッション”
身振り手振りでチームを鼓舞して、常に戦い続ける。瀬古樹はシーズンが開幕してから戦う姿勢を剥き出しにプレーしてきた。前節の新潟戦でも「攻撃で横パスをしていては点を取れない。だから前に差すことを意識でやっていた」と話すように強気でアグレッシブで攻撃へ出る自分らしさを体現。そんな1つひとつの動きから感じる熱いパッションと的確な状況判断からチャンスメイクする姿は観ている者を惹きつける力がある。だから攻守で背番号16から目が離せなくなる瞬間が必ず訪れるのだろう。
フロンターレに加わって3年目を迎えている今年は「数字にこだわっている。アシストも含めてゴールに対する欲を出していきたいし、自分がゴールの数も増やしていきたい」と瀬古。だから攻守でハードワークするうえでセットプレーの1本1本にもこだわるし、ゴールの可能性があるポジションにも全力で走る。もちろんサッカーだから全てのトライが成功するとは限らない。それでも何度も繰り返して続ける。トレーニングで質を高めて試合で積み上げてきたものを発揮する。それが瀬古である。シーズン後半戦も勝利へ導くためのゴールを狙う。
次節はミッドウィークにホーム湘南戦。勝敗によって新潟戦で得た勝点1の意味合いが変わってくるゲームだ。ただ、だからと言って縮こまってノーリスクでのプレーは考えていない。90分間、瀬古を筆頭にフロンターレらしくアグレッシブさを貫く。
(高澤真輝)