【マッチデープログラム379】2021.5.16.Jリーグ第14節vsコンサドーレ札幌戦
川崎フロンターレのホームゲームで販売されている試合観戦ガイド「オフィシャルマッチデープログラム」を、note版としてお届けします。
本誌とは若干構成が変わり、記事ページを中心に本誌には掲載されていない試合前選手コメントや加工前のオリジナル画像もアップされています。
今節は5連戦の最終戦、リーグ第14節コンサドーレ札幌戦です。
表紙インタビューは旗手怜央、対談企画はシーズン前半戦の締めくくりとして三笘薫と田中碧のクロストークを3部構成でお届けします。今回はその前編です。
また試合に向けた鬼木監督メッセージ、試合のみどころ、対戦チーム紹介、試合前コメント、脇坂泰斗コラムといった記事を掲載しています。
試合会場にお越しいただく方も、お越しいただけない方も、観戦のおともに、試合の振り返りに、お手元のスマートフォンまたはタブレット、PCでご覧ください。
■旗手怜央インタビュー
「どのポジションでも自分らしさを
出してチームの勝利に貢献したい」
――ここまでシーズンを振り返って、どのように感じていますか?
「今年は不慣れなポジションもやっていますけど、その中でも自分の良さを出せているので充実したシーズンを進められていると思います。チームとしては昨年あれだけ圧倒したシーズンを送った中で、今シーズンはまた新たな
ことにもチャレンジしてやっています。その中で、勝ち続けながらいろいろなことを学べているのは良いことかなと思います」
――旗手選手はプロ2年目のシーズンとなります。今年はどんな思いを持ってプレーしているのでしょうか?
「昨年あれだけ試合に出させてもらって結果も少なからず残せた中で、今年は昨年の経験を無駄にしたくないと思っていました。それに昨年のプレーがまぐれではないことを自分の中で示していきたいとも思っていました。そういう意味では今年も結果を残しつつ、いろいろな人の目に止まるようなプレイヤーになっていきたいと思ってプレーしています」
──今年の序盤戦はサイドバックでプレーすることが多かったと思います。その位置でプレーするときにはどんなことを考えていましたか?
「起用されからには何か爪痕を残したいと思っていました。違いを生み出そうと思って生み出せるわけではないですけど、個性を出さなければ試合に使ってもらえない。そう思っていたので、自分がなぜそこで起用されたかをすごく考えてやっていたところはあります。やはりどのポジションであっても結果を残すことにすごく自分はフォーカスしていて、監督からもある程度の自由をもらっているので、そこで違いを生むためにどんどん攻撃で仕掛ける。守備ではクロスやシュートを1本もやらせたくないと思っているので、そういった部分は意識しています」
――その後、第7節の大分トリニータ戦ではインサイドハーフで出場しました。
「正直、最初はめちゃくちゃ緊張しました。今までは自分の本来のポジションではなかったので、あまりうまくいかなくても『不慣れなサイドバックだし』と周りから思われる感覚が頭の片隅にあったんです。ただ、あそこが自分の本来のポジションなので、そこで何もできなかったら自分は何も成長していないことになってしまう、と。だから、あの試合は僕自身もすごく気合いが入っていました」
──ひさびさにインサイドハーフでプレーして自分自身の変化を感じたところはありますか?
「攻撃のときに『自分がサイドバックだったら前の選手にはここにいて欲しいな、ここはあまり入らなくていいな』と感じることができました。守備時にはサイドバックのノボリさん(登里享平)やミキくん(山根視来)と話す機会が多くて、コミュニケーションを取る回数が今までよりも増えたかと思っています。ただ僕自身、もっとゴールに向かってフリーランを多くしなければいけないという課題も残った試合でした。ボールを触る回数が多くても、やはりゴールに向かう回数が少ないと相手にとっては怖くない。相手が嫌がるようなプレーをもっと出せれば、あのポジションでも試合に出続けられる可能性があると思っています」
――敵地での名古屋グランパス戦は前に向かうプレーが出ていたのではないでしょうか。
「大分戦に比べてゴールに行く回数が多かったですし、ペナルティエリア近くでプレーする機会も多かったと思います。あとは、もっとゴールを決めるために、もっとエリア内に顔を出してたくさんボールを触らなければいけないと思いました。前回に比べて意識は高まったとは思いますが、もっとやれたんじゃないかとも思っています」
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