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【F通信】丸山祐市「とにかく勝ちたい」

前節の鹿島戦。立ち上がりから相手の圧力に押される時間もあったが、守備陣が体を張って耐える。続いていた開始早々の失点を許さないために──。その思いが結実し、ビルドアップから先制点を奪取。このまま追加点をとってゲームを優位に進めていきたい。誰もがそう思って入った後半は瞬く間に2失点を浴びて敗戦を喫した。

ただ、試合中は下を向きそうになるような展開でも選手たちは前を向いていた。決して簡単なことではない。それでも、そうさせた要因の1つとして丸山祐市の声が大きかった。仲間を鼓舞し続ける。それは勝っていても、負けている状況であっても同じ。とにかくチーム一丸となって勝利を手にすることができるように必死に自分のプレーを表現する。それが丸山祐市というプレーヤーである。

「自信をもって自分たちのサッカーをすることが大事。1つ勝てば間違いなく上向いていくと思っている」

そう信じて中断期間中もトレーニングを重ねた。100%に近いコンディションで練習ができるように早朝のクラブハウスで体を温めて筋トレなどで準備し、全体練習でも次の試合に出るための競争を勝ち取れるように自分らしさを発揮する。そして日によって異なるがケアや筋トレなどをして帰路につく。そんな自分自身の体とサッカーと向き合うサイクルは何年も変わらない。もちろん自分のために行っていることだが、すべての根幹にあるのは勝利に貢献したい思いだ。

「次の試合は多摩川クラシコ。とにかく勝ちたい。勝ちます。それしかない」

声がけや粘り強い守備。そして攻撃につながる1つひとつのプレー。古巣戦となるFC東京戦も勝利のためにハードワークする。

(高澤真輝)

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