【Voice!】2025年川崎フロンターレ加入内定 神橋良汰(早稲田大学)
──川崎フロンターレU-18から早稲田大学に進み、念願のプロ入りが内定しました。フロンターレからのオファーを聞いたときの率直な感想を教えてください。
「素直に嬉しかったというのが一番です。自分としては大学に行って4年後にフロンターレに戻ることを軸に考えてサッカーと向き合ってきました。その思いが報われたというか。とにかく嬉しかったです」
──神橋選手のプレーの特徴、セールスポイントはどんなところでしょうか。
「自分の武器はヘディングと左足のキックで、その武器を生かした対人だったりボールを奪ってからの展開力が持ち味だと思っています」
──フロンターレのアカデミーで学んだこと、早稲田大学で学んだことをそれぞれ教えてください。
「アカデミーでは個のレベルアップというテーマがあって、走力だったりステップワークといった部分はトレーナーの方々をはじめスタッフの皆さんに指導していただきました。U-18は自分の課題にフォーカスして過ごした3年間だったので、大学に進んでからテーマがより明確になったと思います。大学ではヘディングや左足のキック、ビルドアップや得点力という部分を評価してもらえて、その特徴を生かすために周りのみんなも動いてくれました。本当に感謝しています」
──アカデミー時代に印象に残っていることはありますか。
「世代的にはひとつ上にテンくん(宮城天)、ヒナタくん(山内日向汰)がいて、ひとつ下に五十嵐太陽(レノファ山口に期限付き移籍中)がいました。高校1年生の頃は怪我もあって試合に出られない時期が長くて、メインとして出ていたのは3年生の1年間でした。アカデミー時代、浦上コーチ(浦上壮史・U-18GKコーチ)のアップのトレーニングがすごくきつかったのを覚えています。当時の僕は全然動けない選手だったので、浦上コーチにジャンプやステップワークを中心に指導していただきました。そのメニューを毎日やったおかげで筋力がついて、少しずつ動ける体になったと感じています。当時はすごくきつかったですけど(笑)。本当に感謝していますし、いまの自分があるのはそのトレーニングのおかげだと思います」
──では大学の4年間でどんな成長ができましたか?
「さっきの話で出たステップワークといった課題に取り組みつつ、プレーの面で自分の武器を磨くことができました。あと大学はサッカーだけをやっていればいいというわけではなくて、とくに4年生は最終学年としての振る舞い方があると思います。チーム全体と向き合うことはもちろんですが、4年生としてチームメイトやスタッフへの声がけも重要です。また早稲田にはウルトラスっていう応援してくださる方々がいるので、 試合後にそういった人たちとコミュニケーションをとることもすごく意識しています。1選手としてだけではなくチームを運営していくうえでの4年生の役割はすごく考えた部分だったので、1人の人間としても成長できたのかなと思っています」
──すごく大人な考え方ですね。
「大学1、2年生のときに監督だった外池大亮さんがスポーツと社会のつながりというものをすごく大事にしていて、そういった話を聞いてサッカーが与える影響はすごく大きいものなんだなって感じました。3年生から兵藤慎剛監督になってよりサッカーにフォーカスしている部分がありますが、自分自身の学年が上がるにつれてチームとの向き合い方をすごく考えるようになりました。人間としてどうあるべきかというのは兵藤さんによく言われることですし、自分としてもいろいろな面で考えて行動するようになったと思います。すごく成長させてもらったなと感じています」
──今年の早稲田大学ア式蹴球部はどんなチームですか?
「サッカーに関していうと特別すば抜けた能力を持っている選手がいるわけではないですが、全員で泥臭く戦う姿をピッチ上で体現しようとチームで掲げています。自分たちが必死に頑張る姿をファンやサポーター、保護者の方が見てくださって、応援してくださったり明日への活力にしていただくというのが自分たちが目指しているものです。愚直に、謙虚に戦うというのは早稲田の中ですごい重視されてる部分なのかなと思います」
──大学サッカーは残り半年です。どんな目標がありますか?
「チームとしては日本一。そして2部で優勝して1部に昇格することです」
──では1選手としてのテーマ、目標はありますか?
「チームのために戦うというのはもちろんですが、自分は守備陣なのでリーグや今後入ってくる総理大臣杯といった大会で無失点で勝利するのが一番のテーマです。そういったなかでも得点といった結果も求めて、チームに欠かせない選手になるのが個人的な目標です」
──チームではどんなキャラクターなんですか?
「そうですねえ…。多少イジられるタイプかなと思います(笑)。あとは周りからマイペースだねって言われますね。それは自分でも感じます。納得してます」
──では残りの大学生活でやっておきたいことはありますか?
「大学サッカーで日本一になったことがないので、やっぱり獲りたいよねってチームメイトや同期とよく話しています。それは自分自身も強く思っていることです。サッカー以外ではみんなと一緒にいられる時間は限られているので、卒業旅行じゃないですが旅行に行こうという話をしています」
──ちなみに地元がフロンターレの練習グラウンドがある川崎市麻生区なんですよね。
「そうです。地元が新百合ヶ丘方面なので麻生グラウンドからめちゃくちゃ近いので、このあたりは大体知ってます。大関(大関友翔/福島ユナイテッドFCに期限付き移籍中)の実家にもめちゃめちゃ近いです」
──では最後にプロの世界に入るにあたっての意気込みと、フロンターレのサポーターへのメッセージをお願いします。
「やっぱり1年目からポジションを取って活躍するのが一番の目標です。自分はU-15から6年間フロンターレでお世話になって、こうして戻って来られたことを嬉しく思います。フロンターレのために自分のすべてをかけて、ひとつでも多くのタイトルを獲りたいと思っています。引き続き応援のほどよろしくお願いします」
以上