【マッチデープログラム387】2021.11.3.Jリーグ第34節vs浦和
川崎フロンターレのホームゲームで販売されている試合観戦ガイド「オフィシャルマッチデープログラム」を、note版としてお届けします。
本誌とは若干構成が変わり、記事ページを中心に本誌には掲載されていない試合前選手コメントや加工前のオリジナル画像もアップされています。
表紙インタビューは、チームの最後の砦として、フロンターレのゴールにそびえ立つチョン ソンリョン選手。対談企画は静岡学園出身の、大島僚太選手と旗手怜央選手のクロストーク後編をお送りします。
また試合に向けた鬼木監督メッセージ、試合のみどころ、対戦チーム紹介、試合前コメント、脇坂泰斗コラムといった記事を掲載しています。
試合会場にお越しいただく方も、お越しいただけない方も、観戦のおともに、試合の振り返りに、お手元のスマートフォンまたはタブレット、PCでご覧ください。
■チョン ソンリョン インタビュー
「強い使命感を持ってゴールに立つ
チームでひとつになって山を乗り越える」
チームの最後の砦として、フロンターレのゴールにそびえ立つ。常に冷静なプレースタイルで、守備陣に安定感をもたらす。最年長選手となったが、1日1日を大事にしながら成長を続ける。
──リーグ戦は終盤戦となりました。ここまでのチームの戦いをどのように感じていますか?
「今シーズンはACLがあって試合数も多い中、チーム全員で一生懸命頑張ってきました。リーグ戦と天皇杯のチャンスがあることを考えると、良いチーム状況だと思います」
──ソンリョン選手自身としては、フロンターレに来て6年目を迎えました。シーズンに入る際のテーマや何か考えていたことは?
「毎年のことですが、個人的にも最少失点にこだわっています。あとは今年もチームとしてひとつでも多くの優勝、タイトルを獲ってみんなで喜び合いたいという思いでシーズンに入りました」
──昨シーズンは圧倒的なチーム成績でリーグ優勝を果たしました。ソンリョン選手自身のパフォーマンスも非常に安定していましたが、より高いパフォーマンスを発揮したいという思いですか?
「そうですね。去年優勝したからといって、現状維持ではいけません。個人的にも常に向上したいというテーマがあります。フロンターレは優勝できるクオリティがあるチームだと思いますし、優勝しなければいけない責任があると思っているので」
──今シーズンのソンリョン選手は、最終ライン背後のスペースのカバーリングの意識が特に高いように感じますが。
「そこは監督が求めている部分、チームとして求められている部分です。最終ラインの選手の負担を少しでも減らせるよう、サポートしたい気持ちもあって意識しています」
──ここ数年タイトルを獲得できていますが、チームの成長について感じていることはありますか?
「試合に出ている選手、途中から出る選手、そして試合に出ていない選手もひとつになって、どんな状況でもみんなで山を越えようという力がついてきたと感じています。監督が求めているものを選手が意識して、ひとつひとつ実行していく中でチームとして成長しているんじゃないかなと。個人的に100%満足はしていないですが、今のサイクルを続けていくことが重要だと思います」
──ソンリョン選手自身としては韓国代表やKリーグでキャリアを積んできましたが、日本に来て変わったことはありますか?また変わらないことは?
「変わったのはビルドアップの部分と、先ほど話した最終ライン背後のスペースのカバーの意識です。積極的にチャレンジする姿勢は以前から持っていましたが、フロンターレに来てより向上したいと思うようになりました。自分自身、新しいチャレンジをするタイミングだったのかなと感じています。逆に変わっていない部分は、1人対1人やシュートストップの部分です。そこは頭の中でイメージして、常に冷静にプレーすることを心がけています。あとはPKに関しても成長できたんじゃないかなと」
──確かに今年はPKを止めている印象です。何か秘訣はありますか?
「一番大事なのは日頃の練習からの準備です。ビルドアップもそうですが、日々の練習で訓練して準備ができているからこそ、自信を持ってチャレンジしようという気持ちになるんだと思います」
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