【Voice!】2023年川崎フロンターレ加入内定 名願斗哉(履正社高等学校)
──来シーズン加入が内定しました。現在の心境を教えてください。
「素直に嬉しいという気持ちと、来年からプロでやっていくんだということで身が引き締まる思いです」
──どういう部分が評価されたと思いますか?
「自分としては、ボールを持ったときに見ている人たちを楽しませることができるプレーが持ち味だと思っています。自分の武器であるドリブルとか、攻撃面で評価されているのかなと思っています」
──サッカーをはじめたきっかけは?
「僕は男3人兄弟の真ん中なんですが、兄がサッカーをやっていて自分もやりたいということではじめました。小さい頃は普通のボール遊びみたいな感じだったんですが、本格的にはじめたのは幼稚園の年長ぐらいからだと思います」
──ずっと攻撃的なポジションでプレーしていたんですか?
「基本的に攻撃が好きだったので、大体前にいることが多かったです」
──G大阪ジュニアユースから履正社高校サッカー部に進みました。
「G大阪ユースに上がれなくて他のJクラブのユースも受けていたんですが、どうしようかなと思っていたときに平野先生(履正社/平野直樹監督)に声をかけていただきました。小学校の頃からフロンターレのサッカーが好きでよくテレビで観ていて、フロンターレU-18も受けたいと思ったんですが、寮がないので断念しました」
──小中高と上がる過程でプレースタイルの変化はありましたか?
「小学校の頃はドリブルが得意だったんですが、中学に入って自分から勝負をしかけるプレーが少なくなったと思います。でも、高校に入ってから平野監督に指導していただいて、ドリブルでどんどんしかけられるようになりました」
──履正社に入ってからのポジションは?
「左サイドが圧倒的に多いです。ウイングをやったりハーフをやったり。4-4-2の中盤左で、サイドからどんどんしかけていくプレーが多いと思います」
──履正社はどんなサッカーをするチームですか?
「相手が嫌がるようなプレーをどんどんやるチームだと思います」
──これまでのサッカー人生で転機になった試合やプレーはありますか?
「高校1年生ときは全然試合に出てなくて、2年生になってから試合に絡みはじめたんですが、高2の夏にG大阪ユースとの練習試合がありました。相手がG大阪ということで変に気合いが入っていたんですが、その試合でボールを受けたときに自分自身のプレーがわかるような感覚になったというか。成長を感じて自信につながった試合でした。それから3年生になって、ある程度自分のプレーを確立することができたと感じています」
──好きな選手はいますか?
「海外ではネイマール選手が好きです。日本人ではやっぱり三笘薫選手です。シーズンオフの期間に麻生グラウンドに来ていたんですよね? 会いたかったです(笑)。あとはプレースタイルは違いますが、G大阪ユース出身の家長(家長昭博)さんも好きな選手でプレーをよく観ています」
──ところで名願という名字は珍しいですね。はじめて聞きました。
「自分の親族以外では聞いたことがないです。親も大阪だと思うんですが。由来は僕もちょっと分からないです(笑)。
──名願選手個人としての現時点でのテーマはありますか?
「ドリブルをしかけることが目的ではなくてゴールを奪うことが目的なので、フィニッシュの精度にこだわっていきたいです。自分がボールに関わったらチャンスになって、スタンドが沸くようような選手になりたいです。あとは守備面で球際の強さや献身的なプレー、運動量をもっと増やさなければいけないと思っています」
──では、最後にサポーターに向けてメッセージをお願いします。
「来シーズンからフロンターレに加入することになりました名願斗哉です。周りからは『トウヤ』と呼ばれています。まずは残りの高校生活で少しでも力をつけて、来年1試合でも早く試合に出られるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
(取材・麻生広郷)