金髪から黒髪になった三浦颯太。

「男は黙って黒だなと（笑）」

いつも、そうやって練習後のミックスゾーンで笑いを誘ってくれる。とても気さくで、いつも明るくて物腰も柔らかい。そんな性格ではあるが、ピッチに立てば強気でメラメラしていて、左サイドバックの位置から前へ前へと勇猛果敢に走る。今年から新加入にも関わらず早くチームに馴染んでサッカースタイルにもフィットし、今やフロンターレの大きな武器と言っても過言ではないだろう。

「チャンスがあれば長い距離でも追い越していきたい。もちろん自分がフリーランニングをしてボールを受けられないときもあるが、そこで走っていくことで他の選手たちがプレーしやすくなったり、逆サイドも空いてくると思う。とにかくチームのために走っていきたい」

また、三浦の一つ前のポジションにはスピードスターのマルシーニョがいる。お互いに縦突破が得意だが、「いい具合いの関係が築けている」と話すように、特徴を理解し合っているため攻撃時のバランスがいい。それこそ前節の磐田戦で3点目につながったシーンは三浦がドリブルをしかけられるように、マルシーニョがスペースを空けていたのも大きかった。あのシーンだけではないが、フロンターレの左サイドは相手の脅威となり続けていた。今後も好機を演出してくれるはずだ。

迎える次節の京都戦。「まだ等々力で勝ててないし、僕もまだホームでの勝利を味わっていない。早く初勝利が欲しいので、絶対に勝ちたい」と三浦も意気込むように、勝利のためにアグレッシブにプレーする。

（高澤真輝）