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【F通信】バフェティンビ ゴミス獲得合意! 竹内強化本部長囲み会見

■竹内弘明強化本部長


(質問者は通信社、新聞社や専門誌、フリーランスの記者の方々です)

──バフェティンビ ゴミス選手、獲得の経緯についての説明をお願いします。

この夏のウインドウで川崎フロンターレは昨季までガラタサライでプレーしていたゴミス選手を獲得することになりました。昨日に契約合意となり、これから来日に向けての準備となります。獲得の経緯は春からチームに怪我人が出て、若い選手が伸びてきている状況ではありますが、ACLが始まっていきます。今年からレギュレーションも変わって外国籍枠が5+1となり、クラブとしてはリーグ戦を第一に考えていますが、今まで獲得できていないACLのタイトルを獲得するためにゴミス選手の獲得へ動いていました。若手が育っているなかで経験豊富な本物の選手が加入することで選手にとってもクラブにとっても非常に刺激になり、学ぶ機会も多くなると考えて、色んなリストアップがあったなか最終的にゴミス選手を獲得することになりました。

──ゴミス選手はACLを2回制覇しています。期待しているプレーはいかがでしょうか。

彼のフィジカルや数多くのリーグでストライカーとして結果を残していることを非常に評価しています。アジアの戦い方を知っていることも踏まえて、リストアップしていました。クラブとして彼に直接話しましたが、中東アジアや欧州である程度の結果を残してきたなかでJリーグに興味を持ってくれていたことが大きかったです。2019年のACL決勝で浦和と対戦したときに、Jリーグの雰囲気を感じてポジティブに感じてくれていました。もしかしたら他国からのオファーもあったと思いますが、Jリーグに興味を持っていただけたことは交渉を進めるうえで、かなりポジティブな材料になりました。

──フリーでの獲得ですか?

そのことは分かっていたので、日本でチャレンジしてもらえないかというお願いをずっとしてきました。

──高さと得点能力がある選手ですが、どのへんを評価されたのでしょうか。

得点を取るボックス内での仕事や、アフリカ系選手特有の懐の深いボールキープなど相手にとってかなりの脅威になると思っています。高さ、強さ、速さもあるので期待をしています。

──年齢の不安はありましたか?

8月6日で38歳になり、年齢のことを議論することもありましたが、昨季は23試合8得点を取っていますし、プレー映像を見ても衰えを知らない選手だと感じましたし、まだまだやっていける選手だと現場は見ています。

──今年は若手を引き上げてほしいと鬼木監督に要求していたと思います。そのなかで38歳の選手を獲得しました。若手の伸び幅はどのように見ていますか?

春先から前線に怪我が相次いだなかで、山田や宮代、高井といった選手が試合に出場しています。最初はなかなか結果が付いてこなかったですが、最近は自信をもってやってくれています。その期間で伸びてきましたが、もう一つ伸ばしていくために本物のストライカーを見て得るものもあるでしょうし、ベテラン選手も刺激を受けると思います。若い選手はJリーグでもっともっと突き抜けないといけない。もちろん競争が激しくなりますが、我々としてはそういったメッセージを含めて期待をしています。

──これまでは比較的、若手のブラジル人選手を引き上げることが多かったと思います。そのなかで今回はビッグネームをもってきました。

基本的には若手を獲得することはフロンターレのプライオリティとしては高いですし、今後も残していきたい部分です。最近は円安でクラブも厳しい現状のなか、外国人選手が海外クラブへ移籍するケースが多くありますが、ゴミス選手のような選手がJリーグに来てくれました。フロンターレはワクワクすることや、他のクラブと違いを出していきたいと考えているので、強化スタッフもチャレンジという舵を切りました。

──フロンターレにフランス国籍の選手が加わるのは初めてのことだと思います。スカウト網をグローバルに考えていくようになったということでしょうか。

当然、ブラジル人にはブラジル人の良さがあります。ここ最近はワイスカウトなどで色んな選手を目にする機会があるので、そこは考えながらやっていってもいいのかなと思っています。

──ゴミス選手とやり取りするなかで人間性からチームに刺激を与えられそうな部分はどんなところでしょうか。

ACL決勝の映像で見たのですが、ロッカールームで「ファイト、ファイト」とチームを盛り上げているシーンがありました。そういった戦う姿勢はチームの刺激になると思います。キャプテンを務めていた時期もあったので、プレー以外のところも期待しています。彼自身も日本が初めてなので、生活のサポートをして日本はいい国、サッカー環境もいいと発信してもらえるようにやっていきたいです。

──補強するうえで色んなポジションを考えていたと思いますが、そのなかでセンターフォワードを獲得した意図は?

クラブ的な予算や、選手のスカッドを見たときに怪我人を埋めるよりはACLを含めてシーズン後半戦を戦うための優先順位としてストライカーを獲得しました。

──どのタイミングで来日をするのでしょうか。

まさにその申請をしている段階です。2、3日で来日できるわけではありませんが、 少なくとも1週、2週で来られたらなというスケジュールで考えています。

──ゴミス選手の現状のコンディションは?

本人は「すぐ試合に出られるよ」と言っていました。オフも体も絞って、しっかりトレーニングをしている確認もできているので、やってくれるのではないかなと思っています。

──契約期間は?

契約上の話しなので言えませんが、いったんは今シーズンに集中するという話をしています。

──来日予定はいつですか?

ビザの申請をフランスでやっている状況なので、それが降り次第です。日本国内のほうはクリアしています。

──ゴミス選手とは通信機器を使って会話しているのでしょうか。

ZOOMで会話したのは1回か2回。あとは強化スタッフが向こうのエージェントとやり取りをしています。

──2019年にアル・ヒラルの選手としてACL決勝に出場していましたが、その試合のプレーは印象に残っていますか?

改めて見直したときの印象が強くて、その当時のプレーを見て獲得に動いたわけではありません。

──改めて映像を見て感じたことは?

強いなと感じましたし、いてほしいところにいてくれるという印象です。体の大きさもそうですが雰囲気をすごく感じます。

──数チームが競合して獲得に至ったのですか?

分からないです。我々としてはいくつかオファーが来ているという話を聞いていて、本人も欧州と中東アジアから来ていると言っていました。

──鬼木監督とも話し合ったと思いますが、補強ポイントについてどんなことを話しましたか?

定期的に話し合って、候補選手のなかから最終的に意見が合致しました。

──ゴミス選手の獲得からACLを獲りにいく気概を感じます。

後半戦に向けてJリーグも諦めていないし、登録が間に合えば天皇杯も出られる可能性があります。すべてのタイトルへの思いがありますが、ACLへの強い思いもあります。いい競争をしてくれることを期待しています。

──選手たちがゴミス選手の獲得を聞いてモチベーションが高まっていますか?

本当は今日の朝に伝える予定だったのですがオフになってしましました。チームマネージャーからは伝えてもらっていますが、明日改めて僕の口から伝えます。

以上

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