ルヴァンカップ準々決勝甲府戦の2試合でスタメン出場を果たした河原創。8月下旬に加入してから間もないが、中盤の底でボールを引き出して、縦横と相手に揺さぶりをかけるパスを配球する。特にアウェイ戦となった第2戦は「第1戦の甲府戦ではとりあえず近い選手に預ける選択をしていたが、第2戦の甲府戦からは少しずつ遠くも見られるようになってきた感覚があるので、徐々によくなってきている」と話すように長短のパスを使い分けながらの攻撃で存在感を発揮していた。ただ河原は「まだまだですよ」と自分に矢印を向ける。

「もっとプレーの質を高められるようにやっていきたい。もちろんゴールにも絡めるようになりたいなかでペナルティエリア付近でのミスが多いのもあるので、ミスを減らして多くのチャンスを作れるようにしていきたい」

まだスタメンで試合に出始めて2試合目。試合を重ねるごとに、チームメイトの特徴やフロンターレのサッカーへの理解は深まっていくだろう。それだけに河原がどんどんフィットしていく姿を見られるのが楽しみでならない。

そして次節は鳥栖との古巣戦。在籍した1年半で様々なものを学び、選手として一回りも二回りも大きくしてくれたクラブであり、移籍したあとも必ず試合をチェックしているぐらい好きなクラブの1つ。だからこそ「楽しみだし、負けたくない。感謝の思いをもちながらプレーしたい」と意気込むように勝点3を目指して鳥栖戦を戦う。

（高澤真輝）